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ノウハウ
2022年6月9日

漫画家オクショウ先生直伝!漫画制作コマ割りのコツー応用編

漫画 コマ割り コツ

はじめまして。漫画家・漫画原作者のオクショウと申します。私が携わっている漫画作品『リアルアカウント 』『ゲーセンの彼女』『ノー・レセプション』を通じて得たノウハウをお伝えしたいと思います。
今回は初心者向けの漫画のコマ割り講座ということで基礎編・応用編・発展編と3つに分けて解説していきます。本記事では応用編になりますので、是非ご覧ください!


今回は私が用意したサンプルのプロットを元に、実際に描く時にどういう風にコマ割りしていけば良いか見ていきます。


<サンプルプロット>
めちゃくちゃ見た目が怖いヤツがいる。【怒功夫】
でも実はすごい貧弱でいじめられないようにそうしているだけだった。
そしてそんな彼には対立してる女が【柊せいな】
強気で功夫を排除してこようとする。
が、しかし本当は貧弱な功夫はせいなの事が好きであった。
そしてせいなも功夫が実は優しいことを知っていて功夫が好きであった。
表面上は争わないといけない二人だが恋が成就する日はくるのか!?


近年、Twitterでは4ページ漫画が掲載されているので、このプロットを4ページのネームに落とし込みたいと思います。初心者の方がいきなり漫画雑誌と同じくらい長いページを描くのは難しいので、まずは短いページをしっかり完成させるというのを繰り返し練習し、どんどん自信がつくように一緒に頑張りましょう。




1.ネームにする前にやるべきこと


ネームに落とし込む際に2つの手法を用いることができるので紹介いたします。

手法① ネームの前にちびネームを描く
前提としてプロでもここから漫画にするのは悩みます。プロットは思いついても描けない止まってしまう漫画家もいます。なので、まずはネームの前にちびネームという形に落とし込み、ざっくり配置や流れがわかるようなものを描いてみましょう。


手法② 絵コンテを描く
もう1つの手法として、絵コンテを描くという方法もオススメです。新海誠監督の絵コンテ集が書籍として販売されているので制作する際に参考にするのをオススメします。
この手法のメリットとして、一度絵コンテという形で何を描くのかを全部描くと展開に詰まって描き直すことを防ぎやすくなります。さらに、セリフが可視化出来るので流れを掴みやすかったり、ネームとは違い思い浮かんだ流れを一個一個整理しながら順番に描き進めることが出来ます。




2.ネームを描いてみよう


手法・描き方について説明しましたので、実際にネームを描いてみましょう。今回は手法①のちびネームを描く方法を用いて描いてみます。

まず、めちゃくちゃ怖い人がいるということを伝えるため、怯えている人を配置します。どんなキャラクターかわかるように大きく人物を描いてみます。ただ、これだと話がシンプルすぎるので、ストーリーにフックを入れたいと思います。例えば、実は優しい人と魅せるなら、1ページ目で花を踏んだ描写を入れ、2ページ目で花に対して踏んでしまいごめんなさいと謝る描写を入れるなど良いかもしれません。


コマ割りのポイントとしては目立たせたいモノは大きく、それ以外は小さくというのを心掛けることで漫画にメリハリが生まれ読者が読みやすくなります。1ページ目で意識したことは下記になります。
・物語の主人公を大きく魅せたい
・右から左のルールに沿って描く
魅せ方は色々あるので正解はありませんが、あえて良くないと考える例を描いていきます。

2ページ目に着手していきましょう。次は花に対して謝ったり、女の子が登場するシーンを組み込んでみます。2ページ目は漫画としてはめくった後になるので、そこでギャップを演出したり、新たな人物を登場させたりなど新事実や重要点を開示すると漫画的に効果的に演出することが出来ます。今回のプロットだと、1ページ目で怖いやつだと思わせて、2ページ目で実は貧弱なキャラという見せ方になります。


※3ページ目、4ページ目の解説は是非動画をご覧ください!




3.漫画に抑揚をつける。間を取り入れる。


読者にとってリズムが大事です。前回はめくりを意識しましょうとお伝えしましたが、あえてめくりを使わずに重要な部分の演出も出来ます。例えば、僕自身よく活用しているのですが、「けど」と大きく入れることでコマの流れが一旦止めさせることが出来ます。止めさせることで伝えたい要素を強調することが出来ます。

決して削るだけでなく、こういった間を入れることで漫画は読みやすくなります。今回描いてみたものが正解ではないので、是非自分なりにネームを描いてみてください。たった4ページですが、女の子をもっと大きくコマを魅せるなど無限に工夫のし甲斐があります。好きな漫画家の描き方を取り入れていくことで、自分なりのオリジナリティが出てくるようになります。自分なりの工夫や好きな漫画のコマワリを学び、読者に伝わるよう意識していきましょう


※本記事は許諾をいただき、上記動画を再構成しております。


■オクショウ プロフィール


1992年4月9日生まれ。宮崎県出身。
大学進学の為、上京すると同時に活動を開始。
放送作家を経て、『別冊少年マガジン』にて公募された「頭脳バトル漫画コンペ」に受賞し、SNSを題材にした漫画『リアルアカウント』の連載を開始。著書の累計は350万部を超える。
現在は月刊少年チャンピオンにて『ノー・レセプション~電波の無い国~』を連載中。
また、漫画家志望者向けの動画をYouTubeにて更新。YouTubeの登録者は22000人を超え、ストーリーを中心に教えるチャンネルとしてはトップを走っている。

​日々の活動は主にTwitterとYouTubeで更新中。SNS一覧
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