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ノウハウ
2024年10月28日

【BeLTOON】皆でつくっていく女性向け縦読みマンガの世界

「女性のための漫画サイト」であるBeLTOONをご存じでしょうか。「様々な形の愛」がいっぱいあるBeLTOONで配信中の作品に携わっているアートマネージャーに『縦読みマンガ』の魅力を聞いてみました!
BeLTOON:https://www.beltoon.jp/app/all/main


― 初めまして!まずは“アートマネージャー”という言葉が聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますが、アートマネージャーとは何なのか、また、その中で皆様は何を担当されているかを教えてください!

エビフライ
はじめまして。私たちが所属している“スタジオ・マランズ(Studio Malangs)”では、縦読みマンガのクオリティーを高めるため、制作に必要な工程を各パートに分けてそれぞれの専門家に作業を任せています。その専門の担当者が“アートマネージャー”です。私は「線画」を担当している“エビフライ”です!
ティッシュ
私はBeLTOONで配信中の「その記憶の先に〜秘密の花の香り〜」の「線画」を担当した“ティッシュ”です。
さんち
「その記憶の先に〜秘密の花の香り〜」の「クオリティーアップ」を担当した“さんち”です。今はこれから配信される新作の「カラーリング」を担当しています。

― なるほど、各担当が各工程に参加する形で制作されているのですね。それでは、まず最初に縦読みマンガを制作したいと思ったきっかけはありますか。

エビフライ
私は趣味で絵を描いていましたが、他の人とのコミュニケーションを目的に描いていたら、イラストよりは「ストーリー」と「世界観」のある縦読みマンガに魅力を感じ挑戦しました。
ティッシュ
私も多くの人に私の絵を見てもらいたいと思っていましたが、縦読みマンガではまた違う魅力を持っているキャラクターを描けるかなぁと思い、一員として関わることになりました。
さんち
小さいころ、漫画家になりたいとは思っていましたが、縦読みマンガの作家は考えたことがなかったです。でも大学を卒業する頃、「カラー縦読みマンガ」の形が整い始め、それを完成するためにはたくさんの人の協力が必要であることが分かりました。当時、協業に興味があったため、自然と縦読みマンガにも参加してみたいと思いました。

― ここ数年、いろんなところで縦読みマンガの作品を見かける機会が増えましたよね。先程、協業で制作が行われるとのことですが、具体的に縦読みマンガの制作プロセスを教えてください。

さんち
まず作品が決まれば、その作品に参加する各アートマネージャーが集まり、作品の方向性について話します。それを基にネームを制作し、もう一度意見を出し合います。
ティッシュ
その意見をまとめて最終的な方向性が決まったらネームに合わせて背景のアートマネージャーが背景を制作・セッティングし、その上に線画のアートマネージャーがスケッチと線画作業を進めます。カラー付きの作品ですので、線画作業が終わればカラーリングと後補正をします。
さんち
後補正では、カラーリングされた原稿に光と入れたり追加の色を付けたりするんです。後補正まで完了したら、編集者が効果・写植などの最終作業まで進めたら原稿が出来上がります!
エビフライ
そのため、各工程・各分野のアートマネージャーの間に細かいコミュニケーションが必須です。

― 縦読みマンガを制作する中で楽しかったことと難しかったことは何でしょうか。

エビフライ
私が描いたものがカラーリングされる作業が楽しいです。一人で描くときとはまったく違う感じで生まれ変わるような感覚です。あと、たくさんの人に読んでもらうためのものだから、できるだけ細かいところまで描こうとしています。
ティッシュ
線画を担当しているので自信のあるシーンを上手く描けたときが一番楽しいですが、あまり描いたことのない構図を描くときは少し難しかったりもします。でも描いたことのないものを描くことはやはり楽しいです!
さんち
線画までしかなかった原稿に色を付けるとき、キャラクターに命を吹き込むようで楽しいです。でもたまに私の好みと皆の好みが合わないときもあるから、満足した原稿を修正しなければならないときは難しいなぁと思ったりもします。

― 1人で執筆する楽しさもありますが、複数人で作り上げるのもまた違った面白さがありますよね。先程も少し触れられていましたが、制作において最も気を付けていることはありますか。

さんち
私は原稿の最終段階を担当しているので、誰に見せても恥ずかしくないクオリティーを維持できるように注意します。あ、でも一番気を付けていることは締め切りを守ることかも(笑)
エビフライ
“協業”が必要な作業だからお互いのコミュニケーションを重視しています。
ティッシュ
私は「面白さ」ですかね。面白くなければ最後まで読んでもらえないので……。

― 締め切りとコミュニケーションと面白さ……。どれも欠けられないものですね!ところで、縦読みマンガを作られる際、どの漫画制作アプリを使っていますか。

エビフライ
CLIP STUDIO PAINTです。みんな使ってます。

― CLIP STUDIO PAINTですね。最も多く使う機能は何でしょうか。工程によって異なるかと思いますが、教えてください!

ティッシュ
きれいな線画作業のために、「ベクターレイヤー」と「Gペン」を一番使っています。
エビフライ
私も線画担当ですので、あまり変わらないかと思います。もっと言えば、スケッチの段階では「ピクセル流動化」を、本格的な線画作業に入りますと「ペンツール」と「消しゴムツール」ですかね!
さんち
断然、ctrl+z!(笑)カラーリングや後補正で最も多く使う機能は、「グラデーションマップ」と「オートアクション」です。あと、いつも思うんですけど、時間が経っても一定しているクオリティーを維持しなければならないので、どの機能を使えばどのような結果につながるかを常に考えておくべきかと。

― アドバイスまで…!ありがとうございます。では、縦読みマンガで挑戦してみたいことはありますか。

エビフライ
線画担当になったばかりなので、今の私には毎日が挑戦の日々です…(笑)
ティッシュ
今は原作小説がある作品のコミカライズを担当していますが、いつかはオリジナルや学園ものも描いてみたいです。
さんち
後補正は演出のような作業だと思います。もっと協業に慣れて有名なアニメーション会社のようにお互いのパートに影響を与えられ、フィードバックし合える‘スタジオならでは’の作品を描いてみたいです。

― 皆さんの挑戦が実現されるよう、応援します!では、最後に縦読みマンガを描きたいと思う方々に一言をお願いします!

ティッシュ
やる気があれば誰でも挑戦できることです!皆さんの良い作品を楽しみにしています!
エビフライ
描くのも良いですが、動くことも頑張りましょう。腰と肩を大事にしましょう。私も頑張ります…!
さんち
日々広がっていく世界です。縦読みマンガの領域で自分の個性のどう活かし、どう表現したいかと悩んでいれば道が開くと思います。

― ありがとうございました!




■「その記憶の先に〜秘密の花の香り〜」

原作:Oneulbom/作家:studio Malangs

ジョン・セジンは傾きかけた家門を救うため、冷血な男と噂される優性アルファのクォン・イドと結婚することになる。イドは、噂とは違い礼儀正しく、優しい男性のように見えたのだが、セジンは、なぜだかわからない違和感を覚える。初めて会ったにも関わらず、セジンの食事の好みから服のサイズまで知っているイド。さらには、突然訪れたヒートサイクルまで、うまく対応してくれて…!?
【本コミックは、いわゆる成人向けコミックではありませんが、一部暴力的または性的な描写が含まれておりますので、ご購入はご自身の判断と責任において行なって下さい。】
引用元:https://www.beltoon.jp/detail/thememory

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※本記事はレジンエンターテインメント様より寄稿いただきました。