【モチコミonline】コミック アース・スターで連載!烏丸イチ先生編
漫画家を目指す方と、新たな才能を探している漫画編集者の打ち合わせ(持ち込み)のスケジュールをマッチングするためのサービス『モチコミonline』を運営しております。今回はそのモチコミonlineを通じて商業連載に繋がった烏丸イチ先生と担当編集にインタビューを実施いたしました!実際に利用された方の体験談をご覧ください。
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―この度は連載掲載おめでとうございます。まずは漫画家を目指されたきっかけを教えてください。
烏丸イチ:
小さい頃に絵を褒めてもらったのがキッカケだったと思います。
―素敵ですね。そこから徐々に漫画家の道を意識されたと思いますが、モチコミonline以外の出張編集部や持ち込みの経験はあったのでしょうか。
烏丸イチ:
出版社への持ち込みと、イベントの出張編集部にちょこちょこ参加させて頂いていました。プロの編集さんのご意見を直接お聞きできるのが純粋に楽しかったです。
―ファンや読者とは違ったプロの目線というのは執筆するにあたり貴重ですよね。そんな中モチコミonlineをご活用いただきましたが、どういった点が魅力的に感じられたのでしょうか。
烏丸イチ:
別名義の連載の終了が決まり求職中だったので、営業活動ができればと…。自宅から複数社の編集さんのお話を聞けるのがとても魅力的でした。
―ありがとうございます。同人誌即売会で実施される出張編集部も直接対面できたり、事前に担当者の顔が見えてなんとなくの雰囲気を感じられるなどリアルならではの良さもありますが、会場だとどうしても周囲が気になったりサークル参加者だと長時間スペースから離れるのは抵抗があったりしたと思うので、自宅から参加できるところに魅力を感じていただけたのは良かったです。
当日の打ち合わせではどのような原稿を持ち込まれたのでしょうか。
烏丸イチ:
仕事の原稿30ページ分と、オリジナルのイラストを数点用意しました。当時はお仕事に繋がればラッキーだなあくらいの気軽な気持ちで持ち込みました。
―積極的に仕事に繋げたいという熱量も大事だと思いますが、熱量高まりすぎて緊張しすぎても魅力が伝わりにくい方もおられると思います。中々難しいとは思いますがリラックスしつついろんな編集者と話してみてほしいなと感じます。
編集者いろんな方がおられたと思いますが、どのような点重視されましたか。
烏丸イチ:
ご連絡の早さ、作品への取り組み方が書かれていると安心される漫画家さんが多いかと思います。
―大切だと思います。編集者によって仕事の姿勢や取り組み方は違うので、ぜひ見比べて自分に合った編集者を見つけて欲しいです。
実際モチコミonlineで打ち合わせされた際はどんなアドバイスを受けられましたか。
烏丸イチ:
2社とマッチングしまして、両社とも具体的なお仕事のお話をさせていただきました。アドバイスというよりは「こういうキャラクターっていいよね」「こういう物語を描きたいよね」とお仕事をするうえでの方向性の擦り合わせをした感じです。
―自分の好きが編集者に伝わると嬉しいですよね。打ち合わせ後、コミックアース・スター編集部のYR様と一緒に連載目指してとなりましたが、YR様が編集者として魅力的に感じたところを教えてください。
烏丸イチ:
めちゃくちゃ共感してくださるところです!お話のされかたは穏やかですが情熱的な方で、熱心にやり取りしてくださるのもありがたいと思います。シンプルに気が合うな、と感じることも多々です。いつもありがとうございます。
―漫画家と編集者はある種ビジネス関係ではありながらも、気が合うというのは大事な要素だと思います。連載を目指していく中で大変だったことやワクワクしたことがあれば教えてください。
烏丸イチ:
連載に向けての打ち合わせを重ねてずっとワクワクしていました。作画の準備期間に入ったところからは孤独感との戦いでした。YRさんに支えていただいてやっと掲載まで来た、という感じです。
―強い信頼関係が築かれているように感じます。そんなYR様と一緒に勝ち取った現在連載中の「神使の番人」はどういった作品なのか、どういった点に注目してほしいかなど教えてください。
烏丸イチ:
現代日本が舞台の和風ファンタジーけも耳漫画です。バディ物なので各キャラ同士の関係性に注目していただけると嬉しいです。けもの属性の方には、耳4つ派としておすすめしたいです笑
―ありがとうございます。最後に漫画家を目指されている方に対してメッセージをお願いいたします。
烏丸イチ:
とにかく描き続けて読んでもらうことが大切だなと感じています。一緒にがんばりましょう!
―続いて担当編集のYR様にお話を伺っていきます。まずはコミックアース・スターとはどういった媒体なのか、どういった作品が多いのか教えてください。
YR:
毎週木曜18時更新のウェブ漫画誌です。連載作品は異世界系ノベルのコミカライズが充実しており、ありがたいことにアニメ化決定・放送済み作品も増えました。
オリジナルに関してもメディアミックス展開ができる作品を輩出すべく、""オリジナル漫画増量計画""という企画を走らせ読切掲載数を増やし、この度の『神使の番人』のように連載も立ち上がっております。
―ありがとうございます。""オリジナル漫画増量計画""の動向には注目ですね。では、YR様の担当作品など教えていただけますか。
YR:
現在コミカライズでは『転生した大聖女は聖女であることをひた隠す』、転生前の物語『転生した大聖女は聖女であることをひた隠すZERO』『転生令嬢ヴィオレッタの農業革命』などを担当させていただいております。オリジナルでは『稲穂くんは偽カノジョのはずなのに』も読切当初から携わらせてもらいました。
―担当されているコミカライズ作品の需要は勿論、昨今いろんな漫画作品が生まれています。現状どういったジャンルが人気なのか、どういった漫画家を求められているのでしょうか。
YR:
オリジナルに関しては、アクションが含まれる作品への反応が大きい印象です。弊社はCEグループというところに属した企業で、同じフロアで映画製作をしていたり、グッズ製作をしているような環境です。そういった風土もあり、メディアミックスで多展開できるようなスケールの大きい作品を求めております。「自分の漫画をアニメにする!」という意気込みの方とお仕事ができると嬉しいです。
―確かにアクションシーンはカッコよさが伝わりますし、アニメや劇場版になったときにも漫画上とはまた違った魅力で映えると思います。中々アクションシーンを描くというのは難易度あると思いますが、興味ある方は挑戦してみてほしいと思います。
ここからはモチコミonlineのお話も伺えればと思いますが、編集者視点で魅力的と感じたのはどういった点でしょうか。
YR:
事前に作品・プロフィールを拝見したうえで30分しっかりお話しができる点。持ち込みでは、お悩みにできる限り寄り添いたい、素敵なところはたくさん伝えたい、と思っています。飛び込みの出張編集部では時間の都合などでそれがかなわないこともあるので、モチコミonlineではお一人おひとりとの時間が濃く、ありがたいです。開催日に参加できない…という方も、別日で改めて話す時間を設ける編集者も多いと思いますので、参加をおすすめします!
―ありがとうございます。従来の同人誌即売会とは違う点として、事前に原稿データを送って魅力的話してみたいと編集者が感じたらイベントの日に打ち合わせができる事前希望制の仕組みになっております。良し悪しありますが、事前に原稿データ見れることでより深いアドバイスを編集者が用意できるというのは強いと思います。
実際に持込希望受領した際、どういったところが魅力的だと打ち合わせをしてみたいと思えるのでしょうか。
YR:
プロフィールをしっかり記載されている方。作風が弊誌の求めるものと合致しているか、私自身の好きな作風であるか、という基準も持ちつつ、できる限り対応させていただいています。一方で、作品以外では漫画家さんのプロフィールだけがお打ち合わせへ至るための手がかりですので、しっかり書いてくださっている方は非常にありがたいです。
―作家側もプロフィールを設定できますが、今までの受賞歴を書かれている方やこんなジャンルに挑戦したいなど創意工夫されている方が多く、そういうところがきっちりしていると心のフックに引っかかりますよね。
たまに作家側からいただく質問として、モチコミonlineでは完成原稿推奨としておりますが編集者視点として、このぐらいのページ数だと嬉しいなど何かありますでしょうか。
YR:
体力の許す限りたくさんの方を、かつ作品を隅々まで拝見したいと思っており、そういう点で個人的にはボリューム少なめだとありがたくはあります…!具体的な数字があると安心なのかな?と思いますので、ボリューム少なめ=総原稿枚数70枚以下としておきます。※あくまで私個人の体感です。
また、作画見本が1枚でもありましたらネームだけ、その作画資料1枚だけでも問題ありません。もっと読みたい、資料がほしいという場合は後日のお約束をとりつけることもあります。理想は、モチコミonline当日限りでない関係を築くことだと思いますので、添付するものは絞って、「まだ見せれるものがある!」と次の打ち合わせにつなげるのも一つの手かもしれません。
―具体的な数字に言及していただきありがとうございます。リアルな持ち込みだとある程度絞られている方も多いと思いますが、モチコミonlineはオンラインで送る形なので極論何作品何ページでも送れます。ただあまりに多いと編集者が確認する時間が割けなかったり、どういった方向性か見えづらいなどデメリットがあると思うので、プロフィールと同様創意工夫が必要ですね。
担当されている烏丸イチ先生はこのモチコミonlineで出会われたとのことですが、打ち合わせされた決め手を教えてください。
YR:
モチコミonlineでは当時連載中だった作品と、一枚絵をたくさん添付いただいていたと記憶しています。連載のクオリティはもちろんのこと、一枚絵の求心力がすごくて、「このキャラクターが漫画の中で動いているところを見たいな」と思ったのが大きいです。そのキャラクターこそが現在連載中の『神使の番人』に登場する、獣耳の少年です。
―そうだったんですね。その後も打ち合わせ重ねられたと思いますが、連載に至るまで印象深かったことはありますか。
YR:
すごく誠実に向き合ってくださる印象が常にあります。連載のためにできることはなんでもやる!という姿勢を崩さない強い方です。「描きたいもの」の芯を持ちながら、こちらの考えにも寄り添う懐の深さ、苦手・やったことのないことにもチャレンジされる姿をそばで見ていてかっこいいなと思っています。私も烏丸先生も体調がいいほうではないので笑、その辺りも正直にお話しくださる・聞いてくださるのも心強く、なんでも話せる関係でいられることに感謝しています。
―信頼関係素晴らしいです。そんな二人が勝ち取り、現在連載中の『神使の番人』について編集者視点で魅力や注目ポイントなど教えてください。
YR:
『神使の番人』では、神の使いなる者が人間とバディを組み、災いをもたらす神と闘ってくれます。人間の「信じる心」が武器として具現化し、戦う神使の力となります。疑わずに身を預けてくれる信頼すなわち勇気が、誰かの生きる力になるのは、現実でもそうだと思います。時に、かえって重荷となって苦しめられることもありますが…。そんな様々なバディの関係を、読者の皆さまと一緒に楽しめると嬉しいです。
―今後の連載も楽しみにしています。最後に漫画家を目指されている方に対して応援メッセージをお願いいたします。
YR:
烏丸先生は連載のために毎日絵を描き、ストーリーも考え、宣伝にも協力くださり…お願いしておきながら「なんて忙しいのだろう!」といつも申し訳なく思っております。日々読者さんの心を動かすことに身を削ってくださっています。そんな熾烈な世界を目指すことはものすごい決意だと思います。漫画家さんの惜しげもない努力が報われるよう編集者もなんでもやる覚悟で頑張りますので、ぜひたくさん持ち込んで頑張ってください!
■神使の番人
禍津神(まがつかみ)という怪物が現れるようになり、大小の災害を引き起こし、人々の生活を脅かす日々。幼少期に妹と被災した倉持柊は、妹を養うため事務員志望で禍津神鎮守機関アマテラスの入社試験を受けるが…。
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完成原稿を提出するマンガ賞にチャレンジしているけど、一人で締め切りまでに完成へ持っていくのが難しい…。「ネーム」「作画見本」のみで手軽に持ち込めるマンガ賞も増えたけれど、完成原稿まで描き上げる体力をつける機会がない…。でも・・・自分が手がけた「おもしろい」作品を創りたい!!!!そんなあなたのチャレンジをコミック アース・スターは様々な企画で応援しています。対面でも、オンラインでもどちらでも持ち込み予約が可能。これまでの経歴・年齢・性別は一切問いません!アース・スターで連載を目指す意欲のある方なら制限なしです。皆様の「熱い」持込予約を編集部一同心よりお待ち申し上げております!
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