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ノウハウ
2021年6月25日

別冊マーガレット編集長が答える!ストーリーやキャラクター作りの疑問

別冊マーガレット 編集長

 別冊マーガレットは集英社が発行する、小学生からOLまで幅広い世代が楽しめる少女コミック誌です。『君に届け』『アオハライド』『俺物語!!』などアニメ・実写化された人気作品をいくつも輩出しています。
 新人育成にも力を注ぎ、毎月開催される『別マまんがスクール』やグランプリ受賞者に本誌連載が確約される『別マ新人まんがグランプリ』といったコンテストを定期的に開催し、新人がチャレンジできる環境を作っています。また、昨今のコロナ禍の状況でも気軽に持ち込みができるよう『オンライン持ち込み』もスタートし、自宅からでも簡単に編集者のアドバイスを受けられます。他にもTwitterにて『質問箱』を開設し、別冊マーガレット編集長自ら漫画家の悩み相談を受け付けています。
 今回はその質問箱の中から皆様も悩まれているだろう質問と回答をまとめさせていただきました。中々聞くことができない編集長からのアドバイスを見て、自分自身の漫画制作に活かしてみましょう!


●マンガ制作にあたり

●ストーリー
●キャラクター
●担当編集との関係
※選択後、該当箇所まで遷移します。



 マンガ制作にあたり 

漫画家になるには漫画を沢山読むのは大事だと思うのですが、古い漫画ではなく新しい漫画を中心に読むべきでしょうか?

古い新しいにこだわらず「自分の好きなもの、興味のあるもの」を読んだらいいと思いますよ。ただし「勉強のためにとりあえずたくさん読んでおこう」は余りお奨めしません。それだと知識量が増えて漫画作品(≠漫画作り)に詳しくなるだけです(もちろんそれもある程度有効ですが)。大事なのは「うわ! 面白い!」という感動体験を得ること。そしてその理由を考えることです。

創作活動は感動の拡大再生産が基本だと思います。漫画を例に挙げれば、ある漫画を読んで「面白い!」と感動し、「自分もこういうの(もっと面白いもの!)描きたい!」という衝動が生まれ、「何故この漫画は面白いんだろう?」と分析・研究し、そこから得た「これかな?」という仮説を活かして作品を作る。そういった「感動」の「拡大」「再生産」というプロセスが「創作」だと思います(感動を得る元は漫画に限らず、映画・小説・ドラマなど他の創作物は勿論、日常生活で得た感動や気づきも当然創作の源になり得ます)。

「面白い!」は「心が動かされている」ということです。「面白い漫画を作ろう」と思ったら、「漫画の面白さ(人の心を動かす仕組み)」を理解する必要があります。「人の心を動かす仕組み」の一番身近な研究対象は言うまでもなく自分自身です。自分の心に何がどう響いたのかを徹底的に研究することが何よりも大事です(この研究を地道に続ける作業が「センスを磨く」ということで、この作業をゲームの攻略法を見つけるような感覚で楽しみながら出来る人を「才能がある(適性がある)」というんだと思います)。漫画を描く際、作品全体として自分の心を動かすものが出来ているか、局所的には「この出来事やある人(A)の言動で、この人(B)の心は本当に動くのか?」といった感じに主人公や脇役の立場になり切って確認してみる。それが「面白さに貪欲である」ということです。ヒット作を何本も手掛けている漫画家さんは、得意なジャンルやキャラ・話作りのパターンがあるんでしょうが、「心が動くかどうか」に徹底的にこだわっている(自覚している)人ばかりです。

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。よく「ヒット作を研究しよう」と言われますが、トレンドを把握したり、物語の構造やパターンを学ぶという意味合いも強いですが、一番は「自分の心が動いた理由を考える機会が(効率的に)得られる」ことだと思います。数多く読んでも、考えなければ意味はないです。そして、いくらヒットしてるとはいえ、自分が面白いと思わなければ、所詮自分の心は動いてない訳だからその作品を研究しても「心の動く仕組み」を研究しようがないんですね(なぜ心が動かないかを研究することも有効ですが)。名作・ヒット作は、より多くの人の心を動かすことが実証されているので、自分の心が動く確率も高く研究対象として効率的です。なので「名作・ヒット作を読もう」となるわけです。

ただし面白いと思えなければ研究する必要はないかというと、そう単純でもないです。何かを楽しむにはそれなりのリテラシーが必要です。全く興味のなかったスポーツも、ルールや選手のこと、ゲームの楽しみ方を知るにつれ、興味が湧き面白くなっていくのと同じです。ヒット作を読んで「あんまり面白くないな」と思っても「自分のリテラシーが足りないだけかも」とまずは疑ってみることも必要です。多様な作品を描けるようになるには多様なリテラシーが必要です。それを養うためには「何でも面白がってやろう!」というエンタメを楽しむ心の準備と、「自分には楽しみ方が分かってないないだけかも」という謙虚さが大切です。

優れた漫画家は優れた読者でもあります。自分の心を動かした作品を丁寧に丁寧に読み解いてみてください。たぶん2~3作品研究するだけで、今まで見えてなかったものが見えてくると思います。


ギャグのセンスはどのように磨くのがよいですか?

ギャグに限らず、センスを磨くには自分が面白いと感じたものを「何で面白いんだろう?」と徹底的に掘り下げることです。「この人センスあるなあ」と思う人も、特殊な環境で特殊な生活を送ってるわけではないです。みなさんと同じような街に住み、同じようなものを見て、同じような日常生活を送っています。差を生むのは、同じものを見ても違うことを感じ取ってやろうとする意識の差です。語弊があるかもしれませんが、まずはひねくれた物の見方をすることを心掛けたらいいと思います。そのことについては『センスは知識からはじまる』(水野学著)という本の一節が一番わかりやすいので引用しますね。

「センスを磨くには、あらゆることに気がつく几帳面さ、人が見ていないところに気がつける観察力が必要です。よいセンスを身につけることも、維持することも、向上することも、研鑽が必要です。能力がある限られた人にしかできないことだから、難しいのではありません。本当に簡単なことを、「これが重要だ」と認識し、日々実践していくこと。その繰り返しを続けることが難しいのです。」


良い企画って何でしょうか。読者さんに作品の何を楽しんでもらうか、というのはざっくりと分かるのですが、深いところが分からず…。編集長さんが思う事をお聞きしたいです。

なかなか難しい質問ですね! これって結局は「漫画の面白さとは?」という質問だと思うのですが、「編集長さんは?」ということなので、あくまで「僕個人にとっての漫画の面白さ」を答えたいと思います。
一番は「その人がきちんと自分で感じ、思ったこと、考えたもの」が描かれたものを面白いと思います。オリジナリティってことですが、奇抜なだけで出鱈目では困ります。
人間って「常識+個性」で出来ています。「個性」は他人から見たら「非常識」で「不合理」な訳ですが、当の本人は全てを「常識」だと思っています。自分が一番「ふつう」で「正しく」「合理的」だと思ってます。この「他人から見たら不合理」だけど「当人からすれば合理的」な所に漫画の面白さが潜んでいると思います。わかりやすく言えば、最初は「変なことするもんだな」と思った言動の裏に「へ〜、なるほどな」と思わせるもの(説得力)があるって感じですね。
自分の個性を見つけようとして「自分の中に何かないかな…」と探しまくる人がいますが、個性を見つけるには他人をよく観察することです。個性って「他人と違うこと」だから他人を知ることでしか発見できないはずです。
冒頭で「その人がきちんと自分で思ったこと考えたものが面白い」と書きましたが、その逆は「世間一般で言われる『常識』に従って考えてる」ということです。それだと誰が考えても同じものだから、面白くないのは当たり前ですよね。自分が「正しい、美しい、かっこいい」と思ってるものも「そう教わってきただけでは?」と疑い、一度きちんと自分自身の頭と心で考えてみることが大事なんだと思います。
この考え方は作品全体だけでなく、個々のキャラについても同じことが言えます。個性的なキャラが出てくる漫画は面白いですよね。注意して欲しいのは「常識」や「非常識」は状況によって変わるということです(全てが奇抜な言動の人は社会生活に馴染めず、おそらく漫画の世界にも登場させずらいですよね)。例えば「優しい人」を描きたいんだけど「人に優しく」なんて常識の範疇で個性が出ないのでは、と思われるかもしれませんが、そういう場合は「さすがにこんな人に対しては優しくなんて出来ないのでは…」という状況を作ることです。それが「フリ」と言われる技術です。漫画作りにおいては「フリとオチ」という考え方が大事です。
※「キャラクター」についてはだいぶ長くなるので、また機会を改めたいと思います。



 ストーリー 

話をドラマチックにするにはどうすればいいですか?

漫画って基本的には「ウソ」なので、荒唐無稽なウソが一番ドラマチックだと思います。さえない少女が王子さまに見初められる「シンデレラ・ストーリー」や、弱者が強者に打ち勝つ「ジャイアント・キリング」的な物語って、荒唐無稽でドラマチックですよね。荒唐無稽というのは物語の最初と最後に大きな飛躍があるということで、言い換えれば「さすがにそんなことあり得ないよな」ということです。それを「ありそう」に描くのが面白い漫画を描く秘訣だと思います。
荒唐無稽であればあるほど「さすがにそれはあり得ないだろう」とハードルが上がります。それをいかに「ありそう」と思わせるために必要なのが技術です。


お話がテンプレと言われます。どうすれば良いでしょうか?

「話がテンプレ」というのは「物語展開がありきたり」という訳ではなく「キャラクターの心理描写や言動がステレオタイプ」ということだと思います。人間というのは「常識(普通)+個性」で成り立っています。「ステレオタイプ」というのは「常識(普通)」の部分を描いているということです。ステレオタイプから脱するには「個性」の部分を描くことです。 Aさんから見てBさんは「常識+個性」に見えても、当のBさんからすれば「自分はすべて常識で成り立っている(自分は「普通」だ)」と思っているものです。これは作品におけるキャラクターについても言えることですが、作者本人についても同じことが言えます。
自分の個性を発見するには、周りの人間をよく観察することです。自分にとって意外に思える考え方や言動が、その人の「個性」であり、同時にそれについて違う考え方をするということは、そこが自分の個性になります。


内容が真面目過ぎると言われます。どうすれば良いでしょうか?

読者に対するサービス精神が足りないのかもしれません。「自分が読者だったらこの作品にお金払いたいと思うかな?」と考えてみると良いと思います。中高生向けの雑誌で描いているなら「その頃の自分が読みたくなる作品かな?」みたいに。いくら人間として大切な何かを描いたとしても、面白くなければ読者はお金を払わないと思います。昔、あるベテラン漫画家さんは「自分の本当に言いたいことは原稿用紙の1枚下に忍ばせる感覚で描いてる」と仰ってました。


キャラや話が地味だと言われます。どうすればキラキラしていて華やかな話が描けるようになりますか?

キャラや話が地味でも面白い漫画はあるので、地味なことが問題ではないと思います。その作品を読んでないので想像で答えるしかないのですが、周囲から見たら小さな変化でも、当人からすれば大きな変化ってことありますよね。その場合、そのキャラが読んでる人にしっかり浸み込んでいれば一緒にドキドキしたり感動したりできるわけです。まずはキャラをしっかり描くことが大事になるわけです。
まずは、あなたが「キラキラして華やか」だと思う作品と自分の作品の何が違うのかを徹底的に比較・検討してみるのがいいと思いますよ。もしくは持ち込みや投稿して編集者の意見を聞いてみるのがいいと思います。


恋愛もので、いつお互いが好きになったのかわからないと言われてしまいます。改善できるようにアドバイス頂きたいです。

「いつお互いが好きになったか分からない」というのは「きっかけが描かれてない」と思われがちですが、おそらく「好きになった理由が分からない(腑に落ちない)」ということだと思います。例えば、主人公が読者にすごく愛されていれば、ヒーローが主人公を好きになるのに特に説明らしい説明は必要ないです。「私がこんなに好きな人なんだから、他の人が好きになるのも当たり前だよね」みたいな感覚で、読者は特に違和感を抱かないものです。もちろん、読者が主人公を好きになる瞬間をヒーローが共有してることなどは必要だと思います。まずは、それぞれのキャラの魅力を考えてみることが先決だと思います。その際に注意して欲しいのは、キャラの魅力を考えるというと、なにか「道徳的な優等生」を描く人が多いですが、キャラの魅力はもっと人間臭いもので、「かわいげ」みたいな感じで捉えるとよいと思います。


思いついた話が長めの話で、読み切りみたく1話で終わるようにかけません。

思いついた物語の最初から最後まで描こうとするのではなく、どこを切り取るかを考えてみてください。例えば、出会いから始まり色々あって最終的に付き合うことになるふたりの話を思いついたときに、出会いの場面からすべて描こうとすると、どうしても長くなってしまいますよね。長期連載を前提に考えるなら、出会いの瞬間から描いて、主人公と読者が同じタイミングで、何を感じ、考え、行動するかを描いた方が物語に没入しやすいですが、ページに制限がある場合は、「色々あって」の部分の中で、主人公の気持ちに変化を与えた出来事の優先順位を決めて描くことが必要になります。例えば「新学期に同じクラスになって、最初は何とも思ってなかったけれど、とある事がきっかけである人のことが好きになりました。告白する勇気がなかった私ですが、あることがきっかけで気持ちを伝えることが出来て、付き合えることになりました」といった話なら、たぶん一番大事なのは「気持ちを伝えることが出来たきっかけ」ですよね。だとしたら、出会いのきっかけから話を始めるのではなく、「私には好きな人がいますが、なかなか告白できません」という地点から話を始める。それが「切り取る」ということです。


32ページの読み切りに二つの目標があるお話ってありなんですか。例えば、美術部員のお話でコンクールで金賞を取ることと好きな人と付き合うことを目標としたお話など。

話の軸はひとつに絞った方がいいと思いますよ。よく、投稿作や新人の読みきりで「好きな人に近づくために、彼の所属する部活のマネージャーになる」という設定が出てくるのですが、主人公の魅力を引き出そうとして、いつの間にか「マネージャーとして頑張る女の子の成長物語」になってしまい、肝心の「恋愛成就の物語」がどこかへ行ってしまうことがあります。長期連載ならふたつの軸を同時に進めることも可能かもしれませんが、読みきりの場合はひとつに絞った方が読みやすいです。



 キャラクター 

キャラクターをたたせるにはどのようなことをすれば良いでしょうか?

漫画って主人公以外にも複数の人物が登場しますよね? 主人公のキャラを立たせたいと思ったら、相手役の男子や周囲の人物が驚くような意外な言動を取らせること。逆に、相手役の男子のキャラを立たせようと思ったら主人公が驚くような言動を取らせること。そして、その「意外な言動」にきちんと理由があることを意識すること。その理由(動機や考え方)が「素敵だな。カッコいいな」と思えれば、それがキャラの魅力になってきます。例えば、強大な敵を前にして大抵の人間が恐れ逃げ惑う中、主人公だけが立ち向かう。その理由は…みたいな感じですね。まずはそんな風に考えてみると良いと思いますよ。


キャラを作るのが苦手で、キャラがぶれてるとよく言われます。

まずキャラクターは、ひと言で「こういう人です」言い切れるくらいシンプルに設定したらよいと思います。その際にエピソードで考えるとイメージが掴みやすいです。「こんなときに、こんなこと言う人」みたいな感じですね。
漫画を描き始める前にしっかり決めたつもりでも、キャラクターはまだボンヤリしているものです。ひとりのキャラの中に複数のキャラが混在しているイメージです。物語の進行とともに具体的なイベントに遭遇すると思いますが、その都度「こんなときにこうする人を残してあげよう」といった感じにオーデイションを繰り返しながら、段々とキャラを絞り込んでいきましょう。キャラがぶれてしまうというのは、2回目のオーディションに1回目のオーディション参加者と違う人たちが参加しているようなものです。きちんと1回目のオーディションに合格した人たちを参加させないと、キャラは絞り込まれて行かず「ぶれてしまう」ので注意が必要です。


編集さんに「好きな人をモデルにして描いてみたら」と言われて、米津さんや好きなタレントをモデルに描こうと思ったのですが、なかなか上手く行きません。魅力が描けない感じがします。好きな人をモデルに上手く描けない場合、どうしたら良いでしょうか?

編集者が「好きな人をモデルに描いてみたら?」というのは、「魅力的なキャラを描いて欲しい」という意味で、「好きな人がいるなら、その人の魅力は当然分かってるはず」ということを前提にしています。でも、実際に好きな歌手やタレントがいても、その人の魅力が何かなんて余り考えませんよね。まずは、その人のどんな所に自分が惹かれているのか考えてみましょう。歌手の場合なら、メロディや声質が好きなことも十分に考えられますが、それを漫画に活かすのは難しいですよね。俳優の場合でも、彼が演じた役柄が好きなだけだったかもしれません。
昔、好きなミュージシャンをモデルに漫画を描いてヒットした作家さんがいましたが、その作家さんは彼の楽曲は勿論、「欠点(不器用さ)も含めて全部好き!」みたいな感じで彼の人間性にすごく惹かれていました。ここがポイントだと思います。
「好きな人をモデルに」というのは半分正解で半分間違いだと思います。繰り返しになりますが、「好きな人をモデルに」は「好きな人のことなら大体全部分かってるはず」という前提があります。大事なのは「分かってる人」を描くことだと思います。ただ、描き始める前に「分かってる」と思っても全部分かってることなどありません。様々な状況に遭遇した際に、「分かってる部分」を足がかりにしながら「このときに、この人ならどうするだろう?」と想像し考え続けることが大事です。


私は良い子を描くのが苦手な事に気付きました。なので脇役の方が評価が良く主人公のキャラが評価されません。読者に不快感を与えないよう読者に共感してもらえるような言い方を変えると善人キャラを主人公にしようとするととてもつまらないキャラになってしまい描く意欲が失せてしまいます。少女漫画の主人公は心理描写が必要不可欠なので理解し難い性格は厳しいですよね。でも私は良い子や綺麗事を言うキャラがどうも苦手で・・・脇役の方が描き甲斐があります。主人公の良いところを残しつつ、描きたいように主人公を描くにはどのようなコツがあるか教えて頂けますか?

主人公だからといって必ずしも「良い子」である必要はないと思います。逆に脇役だからといって「理解しがたい性格でいい」とも思いません。それよりも「この子、私と似てるとこあるな」という『共通点』や、「こういう風になれたら素敵だな」という『憧れ』をキャラに託すことだと思います。
今夏にはオリンピックが予定されていますが、一生懸命頑張っているという点では国籍は関係ないはずなのに、たいていの人は日本人選手を応援しますよね。甲子園があれば、その学校や選手のことなどよく知らなくても、多くの人は地元の学校を応援します。それはなぜかと言えば「自己愛」の延長なんですよね。愛国心や郷土愛、愛校心、愛社精神なども皆同じだと思います。キャラクターに関心や愛着を持ってもらうのも、この「自己愛」が鍵になると思います。「共通点」や「憧れ」は自己愛のひとつです。それらを分かりやすく提示してあげるのが、キャラクターを考える際のポイントだと思います。
無理に「良い子」を描こうとして嘘くさくなるよりも、多少捻くれた性格でも、その捻くれ方に理由や根拠・正当性など納得できる部分があれば主人公にして問題ないと思います。「納得できる」というのは「共通項を見つけられる」ということなので。



 担当編集との関係 

編集者さんは男性の方が多いと聞いたのですが別冊マーガレットでもそうなのでしょうか?

大昔は男性が多かったようですが、今の別マ編集部は7人で、うちわけは男性4人女性3人です。
別冊マーガレット 漫画


以前の質問箱で、投稿の際に担当に付くのは立候補、持ち込みの場合は対応した人、とありましたが編集部が異動になり担当さんが変わる際、新しく入ってきた編集の方はどのような形でどの作家さんの担当になることを決めるのでしょうか?

どこの会社・編集部も大体同じだとは思いますが、編集部って定員が決まってるんですよね(別マは現在は編集長含め7名です)。誰かが異動すると代わりに誰かが入ってきます。そうすると、基本的には抜けた人が持っていた作家さんを新しく来た人が引き継ぐことが多いですね。ただ、人事異動を機に当該者以外の担当替えも一緒に行うことも多いです。


先日持ち込みをしたら「今度から完成原稿じゃなくてネームだけでも見ますよ」と言っていただけたのですがネームが書けません。プロットやキャラ設定だけでも担当さんに相談していいのでしょうか?忙しそうなので連絡するのをためらってしまいます。

すぐに連絡すると良いと思います。現場にいた頃、しばらく連絡がなく様子見に電話したら「悩んでいたけど忙しいと思い連絡しなかった」ということがありましたが、「一人で悩んでいずに、もっと早く連絡して欲しかった」と思うことが多かったです。「相手も仕事で忙しい」と気遣ってくれるのは有難いですが、編集者にとって投稿者の相談に乗るのも大事な「仕事」なので気遣いは無用です。校了期間など、急ぎの仕事があってすぐに対応できないこともありますが、数日余裕を貰えれば大丈夫なはずです。


担当さんと電話で打ち合わせをする際に、ネーム直しでアイデアを求められることがあります。打ち合わせに慣れていないので、緊張してすぐにアイデアを出せない時があるのですが、どのように対応すれば良いのでしょうか。正直にアイデアが浮かばないと伝えた方がいいですか?

最初のうちは打ち合わせって緊張しますよね。すぐにアイデアが出せないのは当然なので、「今すぐには思い浮かばないので少し考えてみます」って返して貰って構わないと思いますよ。


電話での打ち合わせが苦手です。メモするのに必死になってしまい、その時のアドバイスが上手く頭に入らなかったり、通話中にじゃあこうしよう、という別の案を出すことができず、沈黙が続いてしまい担当さんにも申し訳なくなってしまいます…そういった場合、メールで修正箇所を送ってもらうことなどお願いしても大丈夫なのでしょうか?やっぱり、担当さんからしたらそういうのは手間でしょうか?

漫画家さんのやり方に合わせるのが担当の仕事なので、メールで返事をもらうことは全然OKだと思いますよ。僕はネームを読んだらまず先にメールやファックスで返事をしていました。文章にすることで自分の考えもまとまりますし、相手がメモを取る手間もはぶけますし。メールやファックスの最後に「読み終わったら教えて」と書き添え、その後送ったメールの内容を元に電話で打ち合わせすることが多かったです。対面してネームを読み、その場で返事をすることも多かったですが、編集部でネームをファックスやメールで受け取った場合はそのようにしてました。


電話での打ち合わせやプロットなどで言語化するのが苦手です。 なにかいい練習方法や解決策はありますか?

単純にボキャブラリーが足りないんだと思いますよ。漫画を語る言葉を増やすなら漫画の書評などを読めば語彙力は身につきます。色んな漫画雑誌の「新人賞」のページを読むのもおススメです。作品自体は読めなくても、審査員の先生が使っている言葉や言及しているポイントは、その先生自身が漫画を描く上で大事にしているポイントのことが多いので勉強になりますよ。
別冊マーガレット 


デビュー済みの新人作家です。担当さんがいますが、その方に不信感を持ってしまっています。返事を忘れられるなど、正直どうなんだろうと思ってしまう事が重なっているからです。自分が期待されていないだけかもしれませんが、やる気はあります。こういう場合担当さんが変わるまでじっと堪えるしかないのでしょうか?

ネームの返事が遅い場合は催促した方がいいと思いますよ。担当編集の忙しさにもよるかもしれませんが、ネームを送って3~4日返事がなければ催促しても構わないと思います(それでも遅いと思いますが)。普通なら、すぐに返事が来なくとも「返事が遅れてすいません。いついつまでに返事します」くらいの返事が来ると思います。そういったことが何度も続くようであれば、副編や編集長などに相談したらいいと思いますよ。担当と漫画家の間で起きてることは、周囲からはよく分からないことが多いので。
ただ、ネームの返事が早ければいいとも限りません。読んで感想を言うだけならすぐですが、ネームが今ひとつなときに何が問題なのかを突き止めるのには、それなりに経験や技術が必要になります。ネームを直すって、医者でいえば診察して手術を施すことです。新米編集だった頃、あるベテラン漫画家さんから「急いで適当な返事をされても困るので、進行に余裕があるときは返事はゆっくりで構わないです」と言って頂いて大変有り難かった覚えがあります。


上記の質問回答の他にも、賞/コンテスト/コンクールの疑問や漫画家を目指す上での悩みなど、多くの質問に回答されていますので、是非そちらもご覧ください。質問箱はこちら!


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記事制作協力:別冊マーガレット編集部