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コラム
2023年6月16日

コミックトレイルで「の、ような。」を連載中の麻生海先生にインタビュー

芳文社が運営する完全無料のWEBマンガサイト『コミックトレイル』で新しい家族のカタチを描いた漫画作品『の、ような。』。『みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2021』の女性部門賞を受賞した話題作で現在累計200万部を突破しています。
今回は『の、ような。』を執筆された麻生海先生に執筆スタイルやWEBマンガサイトの魅力などメールインタビューさせていただきました。

        の、ような。 麻生海 先生

■の、ような。

一人暮らしの希夏帆は両親を失った中2の冬真と5歳の春陽の兄弟、そして恋人の愁人の4人で同居生活をすることに。それは新しい家族のカタチで…
引用元:コミックトレイル『の、ような。』

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― 漫画家を目指されたキッカケを教えてください。

麻生海:
家では漫画禁止だったのですが、子供の頃お世話になっていた病院の待合室に置いてある青年漫画雑誌を読んでいたのがキッカケです。

― 漫画家を目指すにあたり、どのような行動をされたか教えてください。

麻生海:
高校生の時にひたすら自分の作品を投稿して、その時に一度デビューまではできたのですが、そのあと色々あり、違う形で漫画を描いていたら、別の方向からお声をかけていただきました。描き続けた結果今があるので、まず何かしら形にしていくのが大事かもしれません。

― 最初の作品はどのようなものでしたか。作品の完成までにどのくらい時間がかかったか、大変だった思い出を教えてください。

麻生海:
投稿していた学生時代は勢いで描いていたので、週一ですべての作業を終えていました。今は、原稿自体の作業のペースを大体把握しているので、そこから引いてネームに使える時間をギリギリ使う感じです。(文字でシナリオみたいにまとめるのに五日くらい、ネームは一週間~と締切までに使える時間でかわります。作画は一人作業なので10日+α)

― 現在の執筆環境(使用ソフト、PCタブレット端末など)を教えてください。

麻生海:
デジタルで執筆しています。液晶ペンタブレットはWacom Cintiq Pro 24、漫画制作アプリはCLIP STUDIO PAINTを中心にネームはCLIP STUDIO PAINTのiPad版を、カラーの作業にはSAIを使っています。

― 執筆の際、ストーリーや絵の表現など悩まれることもあると思います。詰まってしまった時の解決方法などあれば教えてください。

麻生海:
私が知りたいです(笑)今はネームを外でやる方が、色々なものが目に入って静かな時より、逆に進む感じがします。

― 新しいキャラクターを描く際の設定やビジュアルなどの作り上げ方を教えてください。

麻生海:
設定に合わせてのときもあるし、イメージがあってキャラを作っていくときもあります。一応配置するためのキャラは、その設定を作品内で書くことはないとしてもバックグラウンドをある程度考えて書いてます。

― 「の、ような。」を生み出した・描かれたキッカケを教えてください。

麻生海:
特に描きたいものは何も無かったのですが、担当さんの「千都ちゃん*のその後が見たい」というお言葉があって、千都の話は浮かばなかったので、その関わる世界線で考えていきました。
※以前執筆したBL漫画『それなりに真剣なんです。』で登場した登場人物・キャラクター

― 「の、ような。」というタイトルにされた理由を教えてください。

麻生海:
特に…ありません(笑)上にあるように、特に描きたいものが無かった時だったので、本当にネタもタイトルも真っ白でした。とにかく何かタイトルつけないといけない…という状態からつけました(笑)作品にあってるといいな…とは思いたいです。

― 「の、ような。」に出てくる冬真さんと春陽さんを引き取り、話数を重ねるごとに良好な関係性を深められているように見受けられます。関係性が深まっているように見えるテクニックがあれば教えてください。

麻生海:
テクニックは無いと思います。リアルでも相手の事を思って行動したら、多少の我慢や窮屈になることもあってもそれ以上の関係が築けるのと同じかと。

― このシーンや巻数は思い入れがあるなどあれば教えてください。

麻生海:
シーンではないのですが、順番的に出番が遅くなったおじさんがやっと6巻で…というのが感慨深いです。

― コミックトレイルとの出会いはどのような形だったのでしょうか。

麻生海:
『の、ような。』は元々『ラバコ』という芳文社が発刊したアンソロジーで掲載していたのですが(現在はコミックトレイルに移籍)、そこで掲載される前に今の担当編集さんから「一話ずつの完結、続いても一話で読める形の漫画作品を描いてみませんか」とお声をかけていただきました。

― 担当編集者の印象に残ったアドバイス・心構えがあれば教えてください。

麻生海:
「無理せずしっかり寝てください」というアドバイスをいただきました。ネタがまとまらなくて気分的に追い詰められている時に、安心を頂いてます。(大事)

― 漫画の連載といえば一昔前であれば漫画雑誌がほとんどでしたが、昨今はコミックトレイルのようなWEBサイトや漫画アプリなど連載できる場所が多様化しています。ただ、漫画家志望者の中には雑誌に対する拘りやWEBサイトでの連載のイメージが掴みきれず踏み出せない声も見かけます。WEBサイトでの連載だからこその魅力があれば教えてください。

麻生海:
雑誌だと作家枠が限られますが、WEBサイトの場合は、それがないので、描きたいものがある方やる気がある方には、どんどん売り込めるのではと思います。

― 連載を獲得される前に心掛けていたことがあれば教えてください。

麻生海:
体調…身体が一番大事です。

― 最後に漫画家志望者へ応援メッセージをお願いいたします。

麻生海:
漫画と関係ない事をしなくてはいけない時もあると思いますが、それもいい経験だと思うと焦らず過ごせると思います。色々な経験は大事なネタ。




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