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コラム
2024年2月9日

じれキュンラブストーリー「運命を信じない彼が言うには」おむ・ザ・ライス先生にインタビュー

トキメキと大好きがいっぱい詰まった女性のためのWebコミック『シルフ』で運命に翻弄される大人のじれキュンラブストーリーを描いた漫画作品『運命を信じない彼が言うには』。 キャラクター作りで意識していることや担当編集との関係性などを著者のおむ・ザ・ライス先生にインタビューしました!

        運命を信じない彼が言うには おむ・ザ・ライス先生

■運命を信じない彼が言うには

あなたは《運命》を信じますか?運命に翻弄される大人の恋を描いた、じれキュンラブストーリー。
「俺には運命が見える――」
運命の赤い糸が見える航介は、大学の同期・ゆかに片思い中。
しかし、彼はその想いを胸に隠していた。
なぜなら、二人の運命の赤い糸はつながっていなくて……。
引用元:https://sylphcomics.com/series/unmei/

とにかく描くのが楽しくて楽しくて

―今回はインタビューにお答えいただき、ありがとうございます。まずはおむ・ザ・ライス先生が漫画家を目指された理由・創作を始められたきっかけを教えてください。

おむ・ザ・ライス:
小さな頃から漫画やアニメが好きで、自分でも真似して描いたりしていました。同人活動を始めて初めてちゃんと漫画を描き、完成させることの難しさや、表現の難しさも感じましたが、とにかく描くのが楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。その延長で、こんな話が描いてみたい、こんなキャラが描いてみたいと思ったのが創作を始めたきっかけです。

―そこからどのように商業の道、シルフ編集部との出会いに繋がったのでしょうか。

おむ・ザ・ライス:
Twitter(現X)に上げていた数ページの漫画に商業でのお話をいただきました。一生懸命企画を練ってネームにしても没になると考えたものが一切表に出ずもったいないと思ったので、先にこんなの描きたいです!と公開するようにしました。あまりにとんとん拍子に進んだので、逆に大丈夫なのか?と不安になるほどでした。

―確かにとんとん拍子に進むと逆に不安になってしまいますね(笑)他に当時を振り返って正直不安だったことはありましたか。

おむ・ザ・ライス:
連載としてきちんとまとめられるのかと言う不安はありました。ただ、連載を始めると今度は1話1話に必死になっていたので、不安になる暇もなかったように思います。また、私の場合は毎月ページ数が少なめだったので他のことと両立しやすかったです。

自分で作る、という行為が大好き

―作品についてお伺いする前に執筆スタイルやパーソナルなところをお伺いできればと思います。まずは連載中の執筆スケジュールを教えてください。

おむ・ザ・ライス:
自分は1話が20頁ないぐらいなのでのんびり進行させていただいています。ネームが10日前後、作画で20日前後です。もう少し早くもできるのですが全て1人で作業しているので、このぐらいが無理なく作業できる量かなという感じです。

―お一人で執筆されているんですね!作業環境はどのようなものでしょうか。また筆が進まないときどのようにリフレッシュされているか教えてください。

おむ・ザ・ライス:
WacomのCintiqを使用しています。自分は作業中に裏で動画を流したりしているので、大きめの画面のものを購入しました。あちこちで作業できるようにとiPadやWacom oneも持っていますが、結局自分は机に向かって作業するのが向いているようです。筆が進まなくなった時は潔く作業を止めるようにしています。リフレッシュに30分ぐらいゲームをして、また戻るということも多いです。

―ありがとうございます。ゲームといえばFF14が大好きというポストを拝見しております。遊ぶ時間と漫画執筆のバランス難しいと思いますが、付き合い方を教えてください。

おむ・ザ・ライス:
FF14大好きです!ゲームを通して友達ができたのですが基本みんな社会人なので、夜にみんなで時間を合わせてプレイするという感じです。日中は自分もウェブ同僚をしてくれている友人と決まった時間に集合して原稿をしています。1人でゲームをするよりも時間をしっかり決めてできるので助かっています。

―良いですね!他にもシーリングスタンプやポーチなど作られているポストや第2巻あとがきで刺繍ミシン購入された旨拝見しました。漫画制作とはまた違ったものづくりになりますが、その魅力を教えてください。

おむ・ザ・ライス:
自分で作る、という行為が大好きでなんでも自分で作ってみたくなってしまいます。できれば本も自分で装丁を作ってスペシャル版を作りたいぐらいです。日ごろ使っているものが、どうやってできているのか知れるのもすごく楽しいです。ただ、完成したものを自分で使うということがないので、完成品だけがどんどん家に溜まっていっています。

全て褒めちぎってくださいます!

―ここからは作品についてお伺いできればと思います。まずは「運命を信じない彼が言うには」を描かれたキッカケを教えてください。

おむ・ザ・ライス:
ウェブの良さってなんだろうと考えた時にモノクロ以外でも表現できるところだな!と思ったので、カラーを用いたお話を描きたいと思いました。

―長谷川さんと藤さんが作品においてメインキャラクターになりますが、生み出す際に意識したポイントを教えてください。

おむ・ザ・ライス:
長谷川に関しては主人公で表情がたくさん見えてほしいという思いもあり、顔まわりの髪を動かしやすい髪型にしました。藤は表情が多い方ではないので、目力強めになったらいいなと思って描きました。

―続いて、石田さんや安倉さんといった所謂サブキャラクターを描かれる際に気をつけたことを教えてください。

おむ・ザ・ライス:
とにかく、主人公2人と逆のタイプにしようと思いました。特に安倉は長谷川がこんなふうになりたいと思うような女の子にしました。なので、曜日ごとに着る服が大体決まっている長谷川と違って、着用してる洋服やアクセサリーが毎度違います。石田は藤と同じ属性を持ちつつも何に対してもアクティブで、時々その場を盛り上げるために痩せ我慢もするタイプと言うイメージです。

―本作品では運命の赤い糸が見える演出がされています。現実的な設定にプラスして所謂ファンタジー的な要素になりますが、狙った意図等あれば教えてください。

おむ・ザ・ライス:
純粋に現実的な話に少しファンタジーが入っている、というのが好きというのが大きいです。また、せっかく漫画なのだから、漫画として表現できる要素をと思い入れ込みました。あとは、ほんとこれは私の勝手な願望だったのですが、2色刷りの本にしたく…この願望は無事英語版の方で叶えていただきました!

―1巻と2巻は藤さん視点、3巻は長谷川さん視点、4巻は安倉さんなどの視点が組み込まれたりと視点変化があり、巻を重ねるごとに奥深さをより感じましたが、狙った意図などあれば教えてください。

おむ・ザ・ライス:
基本的には赤い糸が見える人の視点で描くようにしていました。他の人には見えていないので必然的にそうなったのかなと思います。途中からは色々な視点が入るようになりますが、安倉の回は素直にあの2人を描きたかったからです。とても描いていて楽しかったです。

―第16話のデート回や第18話の安倉さんの回などはじめ可愛らしいトーン背景を使用されておりますが、選び方やこだわりなど教えてください。

おむ・ザ・ライス:
少女漫画はキラキラで可愛く、お花が舞うものであれ!という気持ちが強いので、とにかく可愛いトーンや素材をたくさん集めさせてもらいました。皆さんが配布や販売してくださっているものが有能すぎて、毎度毎度感謝しながら使わせていただいています。

―そういえば、連載作品や過去作品などにおいて植物を描かれる場面表現が他の方に比べ多く感じておりますが、ハマられたキッカケや描かれる際にこだわっている部分などあれば教えてください。

おむ・ザ・ライス:
小さな頃から植物園に連れて行ってもらっていたのもあり、植物をとても身近に感じます。また、モリスやミュシャの作品が好きなのもあると思います。花言葉が好きで、漫画ではなかなか時間が取れないですが、一枚絵を描くときなどは花言葉を調べて描くものを選んだりもします。

―ありがとうございます。3巻の最後には告白が成功しカップルになりました。4巻では初々しいやりとりや表情があり微笑ましいですが、カップルとして描く際に意識していること見せ方があれば教えてください。

おむ・ザ・ライス:
目は口ほどにものを言う、がモットーなので兎角表情で幸せそうな雰囲気を醸し出せれば、と思いました。カップルになった後を描くというのが初めてだったので私も探り探りでした。

―探り探りで努力されている中、担当編集から褒められて嬉しいというポストを拝見しました。どういった内容か他にも担当編集の魅力や作家として嬉しいところを教えてください。

おむ・ザ・ライス:
とにかくネームから作画まで全て褒めちぎってくださいます!スクショを添えて、どこがよかったかまでたくさん褒めてくださいます。自分では思いもしなかったところを褒めていただけたりすると、そんなところまで見てもらえていたのか!とびっくりします。

―モチベーションを高めてくれる素晴らしい担当編集さんですね!作品を執筆していく中で印象深かった担当編集さんからのアドバイスがあれば教えてください。

おむ・ザ・ライス:
連載を始めてから1度もネームの直しをもらったことがなく…ある意味不安にはなりますが、担当さんからの好きに描いていいんだよ!と言うメッセージだと思い、好き勝手描かせてもらいました。サブキャラの話も見てみたいです、など要望をもらえるのもとても助かっていました。

―担当編集さんとの信頼関係素敵だと思います。最後に漫画家を目指されている方に対して、応援メッセージをいただければと思います。

おむ・ザ・ライス:
自分は、日々自分の人生経験の乏しさを感じながら描いているので、ぜひ色んなことを体験してほしいです。いろんな仕事いろんな世界を知っていたら、もっともっとお話の引き出しがあったのにな…と思うことが多かったので。




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