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2024年5月8日

第3回「モチコミonline」イベントレポートを公開

セルシスは、漫画家を志望する方がオンラインで編集部にマンガの持ち込みを申し込むことができる「モチコミonline」のサービスを2023年より提供開始し、第3回のオンライン出張編集部を4月13日(土)に開催いたしました。第2回までの開催実績をもとに、漫画編集者、持ち込み希望者それぞれの利用者の声を反映させながら、よりよい運営体制を築きサービスを提供しています。今回は第3回のイベントレポートをご紹介します。

参加された漫画編集者の84.4%、商業連載デビューやアドバイスを聞きたい持ち込み希望者の77.2%から、本企画に対して「非常に満足している」「やや満足している」の評価をいただきました。

漫画編集者からは「すぐにご依頼できるレベルの作家さんと出会えた」「イベント会場などでの持ち込みでは会えない作家さんに会える」「双方でのマッチング形式なので、好きなジャンルや方向性がマッチする可能性が高い」といったお声をいただきました。
持ち込み希望者からは「同日にたくさんの編集部を回れる。トイレや飲み物などの休憩も挟みやすい」「立体的に自分の作品のフィードバックをもらえた」「ここ最近、将来への不安で落ち込んでいたが、今回の持ち込みがモチベーションになり、立ち直ることができた」といったお声をいただきました。

また第3回より、これまでのアンケートやコメントの結果を踏まえ、利用者の成立前の持ち込み希望の取り下げや、前日21時に締切を設けるなどの改善を行いました。

◆第3回 開催概要
開催日:2024年4月13日(土)9:00~24:00
告知日:2024年3月21日(木)
参加費用:無料
漫画編集者の参加人数:161名(78編集部・団体)
持ち込み希望者のマッチング成立人数:244名(717枠)

◆第3回開催のレポート
【モチコミonline全体の評価】
漫画編集者から「非常に満足している」「やや満足している」は合計84.4%、持ち込み希望者の「非常に満足している」「やや満足している」は合計77.2%という結果になりました。

【持ち込みへの温度感】
事前の持ち込みへの温度感は、約7割が「連載を目指す」、残りの約3割が「アドバイスを聞きたい」という結果でした。モチコミonlineは商業連載を目指す方から、趣味の作品をより良くしたいアドバイス希望の方まで、参加を歓迎しています。
・連載を目指す:67.5%
・厳しくアドバイスを聞きたい:12.6%
・優しくアドバイスを聞きたい:21.3%

■登録されている持ち込み希望者の属性
モチコミonlineに登録されている持ち込み希望者のアカウント数は1,300人を超えています。登録者は前回から300人近く増加しています。

【居住地】
・北海道地方:3.6%
・東北地方:4.5%
・関東地方:47.2%
・中部地方:13.9%
・近畿地方:14.9%
・中国・四国地方:5.8%
・九州・沖縄地方:8.7%
・その他:1.4%

【年齢】
・10代:0.8%
・20代:30.4%
・30代:49.3%
・40代:16.2%
・50代:2.5%
・上記以外:0.8%

【漫画ジャンル希望傾向】
・少年:8.2%
・青年:16.2%
・少女:7.8%
・女性:23.5%
・オールジャンル:34.4%
・成人向け:10.0%

■持ち込み希望者からの声
マッチングが成立した漫画編集者に対する満足度別で、コメントを紹介します。
・非常に満足している
-初めての持ち込み、短い原稿だったにも関わらず真摯に作品に向き合っていただけた。
 (20代・少年ジャンル希望)
-具体的な作品の講評に加えて、質問にも具体的に答えていただけた上に応援までしてくださって、とてもモチベーションが上がった。
 (20代・少女ジャンル希望)

・やや満足している
-出張編集部や持ち込みでは指名ができないが見てほしい編集者さんに見てもらえたから。
 (30代・青年ジャンル希望)
-全体持ち込みで成立したマッチングでしたがお声がけいただいたおかげで今までノーチェックだった漫画媒体への興味が湧き、視野が広がった。
 (30代・オールジャンル希望)

・普通
-有意義な意見をもらえたが、担当についてもらえなかった。
 (30代・少年ジャンル希望)
-いい編集者もいれば、自分の意見を押しつけてくる編集者もいたから。
 (20代・女性ジャンル希望)

・あまり満足していない
-深い内容や大きな発見となるアドバイスはいただけなかった。
 (30代・オールジャンル希望)

・全く満足していない
-ずっとキャラの名前を間違えて呼ばれていた。
 (20代・少年ジャンル希望)

【作品の内容】
持ち込み希望時に提出した作品の内容は、79.1%が一次創作、8.9%が二次創作、12.0%が両方という結果でした。
モチコミonlineは一次創作でも二次創作でも、どちらでも持ち込みが可能です。

【作品の形式】
作品の形式で、最も多かったのは完成原稿となり、全体の84.8%でした。
モチコミonlineは完成原稿を推奨していますが、編集者によってネームや作画資料などの提出でも問題ありません。中には原作企画書や未完成原稿を提出し、マッチングが成立した方もいます。

【キャンセル機能活用の検討日数】
持ち込み希望をしてから3日すると、約3割がキャンセルを検討していることがわかりました。第3回より、「時間都合で難しかった」「編集者から反応がない」などの場合に備え、個別の持ち込み希望をキャンセルできるようにしました。その結果、90.5%の方から「キャンセル機能は良い仕様だった」と回答がありました。実際に多くの方にキャンセル機能をご活用いただきました。

【定期的にやりとりしている担当編集の人数】
まだ担当がついておらずこれからマッチングしに来た方や、担当編集者が一人ついている方が多くを占める一方、2~3人以上の担当編集者とやりとりしている方も多く、モチコミonlineで新たな可能性にチャレンジしようと参加している方も多い結果でした。モチコミonlineは、専属契約等に抵触しない限りは、様々な編集者と出会い、より多くのチャンスを得るためのキッカケとして活用いただければと考えております。

【モチコミonlineで得られた成果】
持ち込み希望のジャンル別で、持ち込み希望者の声をご紹介します。
・少年ジャンル希望
-編集者さんによって観点が違うため、さまざまな角度から作品を見ることができた。(20代)
-2社に連絡先を教えていただき、読み切りに向けて先に進めそう。(40代)

・青年ジャンル希望
-商業希望を出し、コミカライズ作画含めて3件お仕事のご縁できた。(30代)
-自分の作品が出版社・掲載媒体ごとに全く違う印象を受け取られることがわかり、さらに編集者さんが「うちの媒体で掲載するならこう直してほしい」と、こちらを尊重しながら意見を言ってくださりありがたかった。 自分の絵柄が下手なのではなく、就職活動のように媒体と相性が悪いだけ、と思うことができた。(20代)

・少女ジャンル希望
-自分の漫画への足りないところが具体的にわかった。また、編集者さんの御連絡先もいただいた。(20代)
-これからの作品制作で気をつけるポイントがわかった。(40代)

・女性ジャンル希望
-自分自身も好きな作品があり憧れている大手出版社様のレーベルご担当の編集者様と面談させていただき、お仕事についてご案内いただけた。(30代)
-自分では気付いていない強みや弱みを知ることができた。(30代)

・オールジャンル希望
-未だに信じられないのですが担当についていただけた。せっかくいただけた機会なので大事に頑張りたい。(40代)
-オリジナルで読切を描くことが決まった。(30代)

・成人ジャンル希望
-自分の原稿の具体的な改善点を教えてもらい、次の課題が見つけられた。(30代)
-初めて編集者に担当になっていただけた。(30代)

アンケート調査方法について:
本調査は、2024年4月14日~4月20日の期間、「モチコミonline」にアカウント登録されている登録者に、セルシスがオンラインアンケート調査を行いました。有効回答数は漫画編集者からは74人、持ち込み希望者からは228人です。

■次回開催のお知らせ
次回は2024年夏頃に開催予定です。詳細な日程は決まり次第、ご案内させていただきます。
まだ登録がお済みでない漫画家志望者・クリエイターの方は、この機会に是非モチコミonlineにご登録をお願いいたします。
https://mochicomi.mannavi.net/login

■編集者アカウントの登録
「モチコミonline」に参加される編集者も、サービスの利用は無料です。次回開催に向け、法人・編集部の方のご参加もお待ちしています。詳細については、以下のメールフォームからお問い合わせください。
https://www2.celsys.co.jp/inquiry/clipsolution/clipsolution.html

■モチコミonline
https://mochicomi.mannavi.net/


「モチコミonline」はオンラインで様々な編集部と持ち込みのマッチング機会が得られるため、直接出版社に作品を持ち込んだり、同人誌即売会で実施されている出張編集部への参加が、居住地や時間の問題で難しく、持ち込みの機会が限られていた方にもご活用いただけます。また、もっと効率よく多くの編集者からアドバイスを聞いてみたい方にも、多数の編集者に持ち込みを申し込むことができ、さらに事前にマンガ原稿の作品データの確認や、聞きたいアドバイスの方向性を伝えておくことができるため、お互いの希望に沿った濃密な打ち合わせを行うことができます。