ホーム >  コラム >  【LaLa】「ウチの万李がお世話になります」海道ちとせ先生にインタビュー
ホーム >  コラム >  【LaLa】「ウチの万李がお世話になります」海道ちとせ先生にインタビュー
コラム
2024年7月5日

【LaLa】「ウチの万李がお世話になります」海道ちとせ先生にインタビュー

バラエティに富んだパワーあふれるコミック誌『LaLa』。そこで好評連載中作品『ウチの万李がお世話になります』を執筆されている海道ちとせ先生にインタビュー!漫画家を目指されたきっかけやデビュー前後のお話、作品のお話など伺いました。

        

■ウチの万李がお世話になります

ミーハー大学生の七星は、芸能事務所社長の姉に頼まれ、推し俳優・成田万李の臨時マネージャーをすることに!
ところが爽やか好青年の万李くんの本性は最低最悪の暴君だった…!!
こき使われまくりで憤る七星だったが、仕事には真摯な万李の姿に徐々に惹かれてゆき――…?
引用元:https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/71212/

漫画家を目指す道

―漫画家を目指されたのは高校3年の頃と伺っております。進路が明確になる時期ですが、当時の心境を教えてください。

海道ちとせ:
元々あまり漫画家を目指すつもりはなく、担任に言われて看護学校の受験を決めていました。が、どうにも創作がやめられずその頃ちょうど絵夢羅先生の『今日も明日も』を読んで、「やめられないならどっちもやっちゃえ!」と思い二兎を追うことを決めました。受験勉強しながらマンガを描いていたので、いい息抜きにもなっていましたがタイミングはアホだったと思います。

―漫画作品の影響を受けられたんですね。『今日も明日も』は改めてどんな作品か、具体的にどんなところが魅力的だったのでしょうか。

海道ちとせ:
ちかちゃんの、ただひた向きに描く!という姿勢がド単純な私に刺さりました。あれこれ悩むよりどんな状況でも描きたいなら描けばいい、とちかちゃんから教わりました。

―前向きで良い姿勢ですね。悩んでいる時だとより刺さりそうです。ありがとうございます。
それから漫画家を目指す行動として持ち込みを経験されたとのことですが、どういった媒体にどういった基準で持ち込まれたか教えてください。

海道ちとせ:
まずは好きで読んでいた白泉社に投稿することは決めていましたが、持ち込みを決めた時は「せっかく東京に行くならあちこち行った方がいい」と聞いたのでほぼ読んだことのない雑誌にも持ち込みました。ただ多少はその時の本誌ぐらいは読んでいたほうが話が盛り上がると思います…。読んでいないと答えた時ほんと気まずかったです。

―好きで読んでいた媒体に持ち込むのがやはり王道ですね。複数持ち込んでいろいろな意見や反応をみるのは大事だと思います。その時、どういった作品を持ち込まれたか、またどんなフィードバックがありましたか。

海道ちとせ:
LaLaに持ち込んだ時は、花とゆめのHMS賞のやや上位くらいをずっとうろうろしていたので、思い切ってひねくれたキャラが主人公の『正義の悪役』を投稿しました。その時はなぜか他誌に行くのがめんどくさくてLaLaにしか見せず、そのまま原稿をお渡しして帰りました。正直あまり手ごたえはない感じがしてました。

―そうだったんですね。先程好きで読んでいたというのもありましたが、LaLa編集部で連載を目指そうと思われた他の理由やきっかけを教えてください。

海道ちとせ:
一時期あまり読んでいない雑誌で編集さんについていただいてデビューを目指したこともありましたが、雑誌の傾向があまり私の好みではなく、修正の方向性もあんまり好きじゃなかったのでやはり好きな雑誌で自分の気に入った話を連載したく、LaLaでデビューした時にここで連載したいと思っていました。あとなかなかネームを出さない私にも初代担当さんがコンスタントに連絡をくださってうれしかったのも一因です。

―連絡が頻繁だと嬉しいですね。それから連載に繋がるまでどのくらいの期間だったか、当時大変だったことはありますか。

海道ちとせ:
デビュー後は働きながらネームを練っていましたがとにかく遅く、これじゃいけないと思いデビューして半年くらいで仕事をやめてしばらくマンガに集中することを決めました。その直後に担当さんが連載コンペの話をもってきてくださり、たまたま連載につながりました。首の皮一枚でした。ただ他にマンガの事を相談できる人がおらず、連載用のプロットとか出して!と言われたときはよくわからず意味のわからないものをお渡しして担当さんにプレゼン丸投げしたのを覚えています。ほんとすみませんでした。

―仕事辞めるのは相当な決断があったと思います。連載に繋がり素晴らしいと思います。
それから連載となり、忙しい日々を送られていると思います。毎月の大まかな執筆スケジュールはどのようなものでしょうか。

海道ちとせ:
現在だとネームに2~3週間(1週間に1度は出すイメージで)、下絵なしでペン入れ5日~1週間、仕上げ2日(アシスタントさんにほぼ丸投げ)です。アプリで連載していた時は2か月くらいでネームを160㌻分切って1週間ごとに8㌻描いていたこともあるので、元々かなりのんびり屋です。

―ありがとうございます。執筆中はアイデア出しに詰まったり、リフレッシュしたい時もあると思いますが、どのようなことをされていますか。

海道ちとせ:
プロットを小説風に描くとキャラクターが動いてくれるのでそれを書いて楽しんだり、どうしても煮詰まってアイディアが出ないときはドライブしたりマンガや小説を読んで現実逃避します。

―気分転換に別のことするのも大事ですよね。執筆時の制作環境はどのような感じでしょうか。

海道ちとせ:
フルデジタルで、CLIP STUDIO PAINTを使用しています。液タブはCintiqPro24です。iPadProも持っていますが、これで絵はうまく描けなかったのでネーム用にしてます。

『ウチの万李がお世話になります』に迫る

―現在LaLaで連載中の『ウチの万李がお世話になります』を執筆するきっかけを教えてください。

海道ちとせ:
担当さんと新作打ち合わせをしていてあーでもないこーでもないと煮詰まっていたら、トイレから帰ってきた担当さんが開口一番に「芸能もの描きましょ!」と言ったのがきっかけです。恋愛だけでなく二人三脚で仕事も頑張る2人の姿を楽しんで頂きたいです。

―担当編集がきっかけだったんですね。何か担当編集の中でひらめいたのか・・・。そのひらめきから作品作り上げていかれたと思いますが、作品のメインキャラクターの七星さんと万李さんの名前に込められた意味や名付け方は何か工夫されましたか。

海道ちとせ:
私自身がかなり漢字に弱いので、簡単な漢字でテーマを決めて名づけています。今作だと数字縛り、前作の『あかのたち』では色縛りでした。前々作『恋と心臓』は星座ごとにキャラの性格を決めていたのでニュアンスです。羊を山羊座にするか牡羊座にするか迷いました。

―なるほど。テーマを決めると作品全体としてもまとまりが良さそうですね。ビジュアルや性格などでは意識されていることありますでしょうか。

海道ちとせ:
七星はとにかく平凡真ん中の子なので特に困ることはないのですが、気が付くと変顔ばかりでまともに可愛い顔がないので、ちゃんと可愛い顔も描くよう意識してます。万李はとにかく手癖で可愛くなってしまうので大人カッコよくを目指してはいます…が、まだまだ練習中です。

―芸能界が舞台ということもあり、衣装もかっこいいかわいいものが描かれていますが、描かれるにあたりどうインプットされているのでしょうか。

海道ちとせ:
雑誌やインスタ、通販サイトをしょっちゅう見て参考にしてます。最近他の方に教えていただいた『dマガジン』おすすめです。雑誌が増えないし常に読み放題で参考になります!

―雑誌はかさばりやすいですが、電子だとその心配がなく読み放題なのも良いですね。そこからアウトプットして担当編集と試行錯誤されると思います。執筆中に担当編集から受けた印象的なアドバイスはありますか。

海道ちとせ:
とにかく世の女の子に万李をカッコいいを言わせる!という目標をもとに、日々原稿やイラストは厳しく監修していただいています。リテイク数はLaLaの中でもきっと相当上位のはず。

―厳しい監修を毎度通る『ウチの万李がお世話になります』これからも楽しみにしたいと思います。最後に漫画家を目指されている方に対して、応援メッセージをお願いいたします。

海道ちとせ:
私の周りにも昔からマンガや絵がうまい友人がたくさんいましたが、生き残るコツは才能ではなくただ『描くことを辞めないこと』だと思っています。将来とか老後のこととか考えだすと連載をもっている今でも不安になりますが、『描きたい』という気持ちだけは離さず持って、描き続けていけばいつか描いててよかったと思える日が来るような気がしています。一緒に頑張りましょう。




LMG ララまんがグランプリ

募集ページはコチラ

■各種リンク先

海道ちとせ先生 公式X(旧Twitter)アカウント
LaLa編集部 公式X(旧Twitter)アカウント
LaLa編集部 公式サイト



記事制作協力:LaLa編集部