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コラム
2024年12月26日

【モチコミonline】コミック アース・スターで読切掲載!くさか先生編

漫画家を目指す方と、新たな才能を探している漫画編集者の打ち合わせ(持ち込み)のスケジュールをマッチングするためのサービス『モチコミonline』を運営しております。今回はそのモチコミonlineを通じて読切掲載に繋がったくさか先生と担当編集にインタビューを実施いたしました!実際に利用された方の体験談をご覧ください。

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―この度は読切掲載おめでとうございます。まずは漫画家を目指された経緯を教えてください。

くさか:
小さい頃から夢だったので、というよくある理由なのですが、一度16才くらいの頃、背景が書けずに挫折しています!それから十年くらいして、画力も少しついたので、また目指してみようと投稿を再開しました。

―一度挫折しながらも改めて挑戦する姿勢素晴らしいと思います。漫画家を目指すにあたり、どういった行動をされたのでしょうか。

くさか:
地方在住なので基本的にはwebでの持ち込みや投稿ですが、過去一度某社の出張編集部に行ったことがあります。当時10代だったので、歳の割には描けているということだったのか、そこそこ評価してもらえました。優しかったです。でも引きこもり体質なのでその一度くらいでしょうか。地方なのもあるのですが、人と会うのは緊張するので…。

―WEBでの持ち込みも普及してきましたが、出張編集部のようないろんな編集者と出会う機会は地方在住だと中々難しいですよね。そんな中、モチコミonlineに参加いただきましたが、キッカケや魅力的だった点はどういったところだったんでしょうか。

くさか:
前作の連載が終わって、なかなか次の掲載が決まらず、色んな出版社に見てもらえたらと思っていたタイミングなので。同じ日の別の時間帯に打ち合わせできるので、スケジュールなどの面で、助かりました!

―リアルの出張編集部も直接会うからこそ伝わる熱量やブースの雰囲気がわかる良さがある一方、整理券を確保する必要や待機時間があったりします。モチコミonlineでは事前にどの時間でという希望を出せたり待機時間を抑えられる良さなどがあると感じます。
実際に持ち込みするにあたり、どういった基準で選ばれたのでしょうか。

くさか:
見てもらえそうな所にじゃんじゃん持ち込み希望出しました。プロフィールなどしっかりしてると希望出しやすかったです。ちなみに、9社希望だしてマッチング成立したのは4社くらいだった気がします。

―多く希望出すのは素晴らしいと思います。勿論程度の問題、自身の方向性と近い編集部かという問題はありますが、チャンスを広げるためにも気になったところは多く希望出して欲しいと感じます。オンライン打ち合わせに繋がった編集部にはどのような作品を提出されたのでしょうか。反応も合わせて教えてください。

くさか:
某社で連載会議ダメだった1~3話と、読み切り2本だった気がします。すべてオリジナルです。読み切りは30~40pくらいの作品です。別名義の作品も見てもらったんですが、そちらは絵的に商業は難しいと言われましたね。その他細かく見てもらいました。

―ありがとうございます。いろいろアドバイスを受けた中でコミック アース・スターで執筆活動を目指そうと思われた理由を教えてください。

くさか:
6年くらい前にアース・スターさんに持ち込みして、ちょっと難しいとフラれた事あったので、リベンジでした。早めに読み切りのせてくれるフットワークの軽さが魅力的でした!担当の方もとても良くしていただき、助かっています。いつもありがとうございます!

―リベンジ成功おめでとうございます!漫画家視点だと掲載するのが早いのは嬉しいですね。

くさか:
案外すぐ掲載は決まりました。ありがたいです!扉絵にデザイナーさんの仕事が入っておしゃれになってるの見たとき、嬉しかったです!

―今回読み切り掲載される作品はどういった作品なのでしょうか。

くさか:
地球に亜人があふれた未来で、主人公の亜人の男の子が、野良の人間を拾うお話です。異種間のやりとりが好きなので、こういったコンセプトで描いてみました。このテキスト打ってる今まさに作画の最中です。作画がんばります。

―お忙しい中インタビューにお答えいただき、ありがとうございました!最後に漫画家を目指されている方、持ち込みを頑張っておられる方に対してメッセージをお願いいたします。

くさか:
漫画を掲載する媒体が増えて、昔よりも漫画家の椅子が増えてるように感じます。色んなところに持ち込んでみたりしたら、案外すぐ載ったりすることがあるかもしれません!めちゃめちゃ大手を目指すのも立派なことですが、まずは掲載や連載して、実績や実力つけてからでも大手目指すのは遅くないです。色んな方の意見を聞くのは大切なので、モチコミonlineはおすすめです。私もまだ道半ばですが、頑張りましょう!


―続いては担当編集のチバ様にインタビューしていきたいと思います。本日はよろしくお願いいたします。早速ではありますが、チバ様の簡単なプロフィールや担当作品など教えてください。

チバ:
23年にアース・スターエンターテインメントに入社しまして、その前は書店員をやってました。担当作品は「もふもふとむくむくと異世界漂流生活 ~おいしいごはん、かみさま、かぞく付き~」と「追放された聖女ですが、実は国中から愛されすぎてて怖いんですけど!?~聖女イヴリンと愉快な(?)仲間たち~」の2つになります。立ち上げ作品はまだないのですが、新人作家さん達と読切作品を作ってまして、くさか先生の他に2人掲載が決まりました。

―新人編集者なんですね!先輩編集者のノウハウを吸収しながらも新人ならではのフレッシュな目線も持たれているのかなと思います。これからも応援しております。そんな中、モチコミonlineを活用いただきましたが魅力を教えてください。

チバ:
事前に作品が読めるのはどの編集者にとっても魅力だと思います。また個人的には希望のジャンルやどこを相談したいかなど、作家さんのより具体的な情報を知れるのがいいなと感じています。読者のターゲットに応じて描き方も変わってくるので作家さんがどこを目指していて、何を課題と感じているのかを事前に知れると、欲しい情報の食い違いがないと感じています。

―リアルな出張編集部の場合は時間的な制約がある中でどういった課題を抱えているのかヒアリングをする必要がありますが、モチコミonlineではどういった悩みがあるのか原稿やプロフィール情報を踏まえて考える時間があるので双方メリットがあると思います。
他にこんなところが良いなど何かありますか。

チバ:
持ち込みいただく作品の幅が広いなと感じています。少年向けもあれば少女にBL、成人向けもあったりとジャンルが豊富なのが魅力だと感じています。また、持ち込んでいただいた作品が自分の求める作風とは違うな、と思うことがあっても希望雑誌が一致していれば、マッチしてみてその部分についてお話しすることもあります。そういう意味では事前のプロフィールがあるのはとても助かります。

―ありがとうございます。プロフィールの他、漫画家のこういったところを見ているなどあれば教えてください。

チバ:
1番先に見るポイントとしては画力を見ています。ただ、美術的な絵の上手さというよりは、キャラクターの表情が描けているかのほうが大事だと思ってます。絵は拙くても、なぜかヒロインの表情が可愛くて好きになっちゃうとか、単純な絵の上手さが面白さに直結しないのが漫画の魅力だと思いますので、そこを見ています。画力以外だとキャラの目的をしっかり描いているか、見せ場があるかなど、キャラに魅力があるかを見ています。

―大事なポイントですね。
モチコミonlineには同人活動しながら持ち込まれている方もおられます。同人向け漫画と商業向け漫画は少し違った意識の作り方になるのかなと考えていますが、商業漫画を作るにあたり、こういった見せ方ができると魅力的など何かありますか。

チバ:
読者を惹きつけるキャラクターをつくってほしいです。よく昔から「友達になりたいキャラを作れ」と言いますが、読者になんらかの感情を持たせられるキャラを作ってほしいです。魅力的なキャラがいないと読者も続きを読みませんし、描いている方も後々動かしづらくなっていくと思います。また個人的には想像の域を超えた作品が読んでみたいです。世界観、キャラの言動、演出、いろいろやり方があるかと思いますが少し意識してもらえるといいのかなと思います。

―確かに自分の想像を超えた展開がある作品は続きがどうなっていくのか気になって追いかけたくなりますね。同人活動と平行されている方に限らず、社会人経験等が少なく編集者とのやりとりが不安な方や育児しながら執筆するのが不安といった方も参加されていると思います。このあたりチバ様のお考えはいかがでしょうか。

チバ:
基本的に相談していただければ、作家さんごとにベストな状況をつくっていけると思います。連絡方法やフィードバックの仕方などは、作家さんの希望に沿ったやり方を自分はしています。育児や他仕事についても、弊社には他社での連載を掛け持ちしたり、育児をしながら執筆されている方もいらっしゃるので、それぞれにあったやり方を模索するためにも、気兼ねなくご相談していただくのが我々としてもありがたいです。

―編集者とのすり合わせは大事ですよね。ありがとうございます。
それでは、ここからは実際に読み切り掲載に繋がったくさか先生についてお伺いできればと思います。くさか先生の持ち込まれた作品はどういった作品、どういった印象を持たれたのでしょうか。

チバ:
それぞれ別の作品を3つ持ち込んでいただきました。その中の一つに今回の読切作品「ヒトとくらす生活」があり、ネームとしてクオリティが高かったのでこちらで読切会議に出しませんか?と聞いた気がします。作品内容はぜひ弊社にて掲載されているものを読んでもらうとありがたいです!印象としてはどの作品も企画が分かりやすくてやりたいことが明確化されているなと感じましたし、ストーリーやページ数もコンパクトにまとめられていました。

―ありがとうございます。モチコミonlineでは最大3つのURL(Googleドライブやgigafile便など)を記載することができます。編集者の負担にならないよう作品提出数は配慮する必要はありますが、複数作品あるとチャンスが広がりいいかもしれませんね。
実際打ち合わせされて、くさか先生の印象はどうでしたか。

チバ:
初めてお会いした時、持ち込み作品が複数あって、それぞれまったく別の作風で描いていたことが印象的でした。その一つがかなり特殊な作風だったので、「もしかしたら変人かもしれない…」と編集者として覚悟して打ち合わせに向かったのですが、話してみると普通のいい人だったので安心しました。

―持ち込みは作家だけでなく、編集者側も緊張しますよね。それでは、そんなくさか先生と作られた読み切り作品はどういったものか教えていただけますか。

チバ:
孤独な亜人と人間の子供の交流を描いた作品になりますが、人間が一言も喋ってなく表情や仕草で感情を表しているのを見てほしいです。ネームを読ませていただいた際も、簡単な線でしたが人間の子が可愛くて可愛くて、漫画的なキャラの動かし方が上手い方だなと感じていました。また、もともとX(旧Twitter)向けにつくられた作品ということで、4ページ単位で展開をつくっていてとにかく読みやすかったです。

―ありがとうございます。作品はコチラからも読むことができるので是非読んでみてください。最後に、漫画家を目指されている方に対して応援メッセージをお願いいたします。

チバ:
漫画の良いところは作家性が反映されることだと思ってます。作家の嬉しかったことや悔しかったこと、趣味や好きな異性像などなど。すごく個人的な「好き」を詰め込んでいるはずなのに、読者である我々が時に涙を流して人生を変えるほど共感します。漫画を作る上で無駄になることはないと思っています。いろんな作品や体験をどんどんインプットして最高の漫画に昇華していきましょう!


■ヒトとくらす生活


亜人の少年・ジルはある日野良のニンゲンを見つける。
売れば金になると思って保護してみるが…
亜人とニンゲン。種族を超えた共同生活が始まる――!

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