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ノウハウ
2021年8月25日

【東京ネームタンク】マンガのネームとは?漫画家が使うネームのサイズは?

マンガ ネーム

※本記事はYoutube『マンガスクリプトDr.ごとう』の動画内容を再構成し記事化したものです。

プロの漫画家はどういう用紙を使ってどのくらいの大きさでネームを描いているのでしょうか。また、どういう風にネームを描いているのでしょうか。僕自身、年間500作品くらいのネームを見ているので、こういうネームの描き方が一般的かなというのをお話したいと思います。

ネーム 描き方

こちらは僕が実際に連載コンペに出したネームになります。推敲を重ねて何度も何度もネームを直しているので結構ボロッとしています。ネームというのは漫画の下書きみたいなものです。これを読んだら漫画が出来上がると予想がつくもので、簡単な背景やフキダシやセリフがまとまって描かれているものがネームと呼ばれています。

改めて、ネームを描く目的を見直すと『推敲する』というのが一番の目的になります。いきなり原稿用紙の下書きに入ってしまうと後から自分自身がネームを直そうとした時や担当編集さんに修正を求められた時に直すのが大変です。なので、一旦話がどのように出来上がるのかというのを自分自身や第三者からもわかりやすく伝えられるものにしなくてはなりません。

では、ネームはどのような用紙を使う必要があるのか。結論から言うと何でも良いです。 コピー用紙やルーズリーフ、専用のネーム用紙、方眼紙、チラシの裏、デジタルなど自分自身や担当編集さんがわかりやすいものであればなんでも良いです。デジタルとアナログどちらでネームを描く方が良いかという質問もいただきますが、僕自身はデジタルよりアナログの方をオススメします。理由として色んなページを散らばして俯瞰的な視点を持ちながら作りたいのでアナログの方が自由度が高くやりやすいと感じています。前のページはどうなっているか等、机の上で実際に配置しながら作ることも可能です。勿論、使い方次第ではデジタルでも描きやすいと思いますので自分のやりやすい作り方で挑戦してみてください。

ネーム 描き方

ネームの用紙はどのサイズで描く人が多いのか。A4用紙で2ページ、B5用紙で1ページで描かれる方が多い印象です。東京ネームタンク的には「A4用紙で2ページ」描く方法を推奨しています。これは僕が漫画家時代に「A4用紙で2ページ」という形に落ち着いたのでこの形にしています。
最初はB5用紙のルーズリーフでネームを描いていたのですが、32ページの読切の場合、32枚のB5用紙を使う計算になります。これがネームを考える時にやや精神的に重いんですよね。それに引き換えA4用紙だと16枚で済むので、こちらの方がネームを考える際に精神的に楽だったのです。勿論、好みの話ではあるので、自分自身がやりやすい作り方でやるのがベストです。A3用紙やB4用紙を使われている方ももちろんいます。
逆にあまりオススメしないネームの描き方として、ノートに描く方法です。理由としては、ページを後ろに持っていったり、追加のシーンを差し込んだりしにくいからです。

「ネームに取り掛かるタイミング」についてもお話したいと思います。いきなりネームに取り掛かる漫画家もいますが、最初はプロットやミニネームなどざっくりとこんな話にしたいという流れを整えたり、キャラクターを考えたりした後にネームに取り掛かる方が多い印象です。ネームにいきなり取り掛かる方は、10人に1人以下ぐらいな感覚です。

「ネームをどれだけラフに描くか」という話題にも触れたいと思います。連載コンペなどでは比較的しっかり書き込んでいますが、人物も”丸”で表したり、ちょっとした書き込みだけしてあったり、フキダシのセリフだけ入れて終わりという漫画家もいます。

ネームのいちばん重要な役割は「推敲」です。自分自身で推敲できるのであれば、ネームの用紙やサイズなどはなんでも良いです。ただ、初心者の方、漫画家としてまだ経験が少ない方など、絵をしっかり描かないとイメージがつかみにくいということであれば表情など含めて描き込んだ方が良いと思います。
担当編集さんが付いてから、どのくらいの書き込みが必要か気になる漫画家の方も多いと思います。こちらについては正直担当編集さんによって変わってしまいます。セリフだけのネームで問題ない場合もありますが、まだ担当編集さんが付いてから日が浅い場合、あなたがどんな作風なのかわからないと感じる担当編集さんは多いと思いますので、そのような場合は少ししっかり描いてあげないと中々伝わらないかなと考えています。最初のうちはある程度ちゃんと描きこんだネームを見せて、あなたがどのような作風を描くのかコミュニケーションをとってから、担当編集さんにどの程度ラフに描いても伝わるか相談してみましょう。



本記事は東京ネームタンク様に許諾をいただき、動画内容を再構成し記事化しております。
転載元:https://www.youtube.com/watch?v=wtkranJ93HE


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10年以上の研究と実践から完成した「NDS」(ネームできるシステム)により、年間200作品以上の読切作品を制作し、専門学校と比較して圧倒的な数の受賞、デビュー、掲載、連載作家を輩出。初心者、漫画家志望者からプロ漫画家まで幅広い支持を得ています。