【別冊フレンド】キャラクター作り&ストーリー構成のコツ 恩田ゆじ先生×餡蜜先生
別冊フレンド主催のBFまんがセミナー東京大会にて講師の餡蜜先生と恩田ゆじ先生がまんが投稿者たちにキャラクター作りやストーリー構成のコツについて伝授していただきました。別冊フレンドで連載経験のある漫画家のノウハウを自身の作品に活かしましょう!
キャラクターをつくるときに気をつけていることはありますか?
餡蜜先生(以下、餡蜜):主人公はとにかく読者に好きになってもらえるように!『高嶺の蘭さん』の場合、最初はもっとお嬢様タイプでしたが、読者に共感できる部分があるといいなと思い、素朴な一面や、くすっとできる部分を性格に取り入れました。主人公の性格をとことん考えて、その子ががやりそうなことを掘り下げていくとよりキャラが具体的になっていくと思います。
恩田ゆじ先生(以下、恩田):ドラマや小説、まんがなどから自分が「おもしろい、好きだな~」と思えるキャラを探して、それを自分なりに取り入れることです。男の子キャラについては・・・「読者を口説き落とすつもりでイケメンになりきる!」(笑)。「私が男だったらこの子(主人公)を落としてやるぜ!」とも考えながら、好き放題描いているところもあるかもしれません(笑)
ストーリーはどのように思いつくのでしょうか?
餡蜜:『高嶺の蘭さん』は高嶺の花女子、というキャラが先に決まっていたので、そこから花屋という設定を思いついて膨らませていきました。お花屋さん男子であれば舞台もあるし、花というモチーフでストーリーを広げていけるかな、と。花って季節ものでもあるし、花言葉もありますしね。
恩田:『神木兄弟おことわり』のときは、生活している中で男手がほしいなーと思うことが多かったのでそこから着想を得ました。義兄弟という設定が恋の障害になりますし、母親の結婚相手の連れ子がタイプの違うイケメン兄弟だったら・・・と発想が広がりました。
ストーリーをおもしろくするために何を気をつければいいでしょうか?
餡蜜:アイテム、舞台、テーマに沿ったものを掘り下げていくといいのではないでしょうか。エピソードをいくつも詰め込むんじゃなくて、1つのエピソードをじっくり掘り下げていくことだと思います。展開を先に考えてしまうと、キャラがその通りに動いちゃいますから、どうしても持っていきたい展開があるときは、「なぜその展開になるか」前後をちゃんと考えておくといいと思いますよ。起承転結の"転"も、わたしは無理やり作らなくていいと考えています。あえてすれ違いやトラブルを作るやり方もあるかもしれませんが、最近は"誘い、じらし、満足"の形を意識しています。
恩田:少女まんがのストーリー展開って、基本的にはあまり変わらない、意外と型が決まっていると思うのですが、その中でも舞台を変えたり、アイテムを変えたり、キャラのセリフや行動・仕草にひと味加えてみればオリジナリティが出てくると思います。なので、私はけっこうキャラに頼ってストーリー展開を考えているかもしれませんね。起承転結についても、そんなに意識して考えたことはないです。むしろ、「キャラや展開がどう転んだら意外性が出て読者がおもしろいかな?」ということは常に意識していると思います。
コマ割りで気をつけていることはありますか?
餡蜜:見開き単位で考えます。1ページは5コマ以内に。変形コマもあまり使わないようにしています。全体の雰囲気を伝えたいときはロング、見せ場はロング→アップのように2段階で見せるなど。アオリやフカンは入れすぎると違和感があるので、キャラの立ち位置で角度をつけたいときに使いますね。
恩田:私も1ページあたりのコマは4~5コマくらいです。状況説明をしたいときにはロング+フカンを使ったり、不穏な様子や威圧感を出したいときにアオリ&アップを使ったり。単調になりすぎないこと、無意味な変形ゴマを使わないことは心がけていますね。画面構成はいろんな組み合わせがあるので、見せ方の意味を勉強する必要はあると思います。
最後に、まんがを描くにあたって大切にしていることはなんですか?
餡蜜:読者に楽しんで読んでもらうことを常に忘れないようにしています。あとは自分の強み、自分にしか描けないものを描くことを忘れない。まんがの内容について言えば、「キャラの気持ちを大事に描こう」とは常々思っています。独りよがりにならないで、「なぜ」を明確にできるといいのかもしれません。
恩田:読み手を意識すること、初心を忘れないこと。はるか昔に、楽しんでまんがを描いていた時期って誰にでもあると思うんですが、悩んだときにはその気持ちを思い出すようにしています。「おもしろい作品を作りたい!!」という気持ちを忘れないで大事にすること、ですかね。
餡蜜先生、恩田先生ありがとうございました!
■餡蜜先生
第478回BFまんがセミナー ブロンズ賞受賞。
『高嶺の蘭さん』『カンナとでっち』を連載。
■恩田ゆじ先生
第489回BFまんがセミナー シルバー賞受賞。
『神木兄弟おことわり』『神木兄弟おことわり リトル・ブラザー』『ルイは恋を呼ぶ』を連載。
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TEL:03(5395)3482 別冊フレンド編集部 まんがセミナー担当者まで
2.当日は、リラックスできる服装できてね!!
住所:東京都文京区音羽2-12-21 (GoogleMap)
3.受付で「自分の名前」「持ち込みの約束をしていること」「約束の時間」「約束した別冊フレンド編集者の名前」を伝えてね!!
4.受付を通ったら、編集者が指定した場所でリラックスして待っていてね♪
※当日はマスクを着用するなど、安全面に十分配慮してお越しください。
弊社1階に消毒液をご用意しておりますので、ご利用いただけますと幸いです。
また、体調が優れない場合は無理をせずに、ご来社をお控えください。
なお、状況に応じて、WEB持ち込みでの対応をご提案する可能性もございます。あらかじめご了承ください。
②WEB持ち込み
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