ヒット作品に繋げる！マンガのタイトルの付け方

こんにちは！
マンガボックス編集部のアシスタントキャラクター「ハコ」です。
今日は「マンガ作品を魅力的にするタイトルの付け方」をご紹介します！
せっかくいい作品ができたのに「無題」ではキマらないし、「じゃあ仮で」と適当につけてしまったらもったいない…！
何か新しいマンガ読みたいな…と探すときに、表紙とセットで真っ先に目が入ってくるのはタイトル。マンガだけに限らず小説や映画やアニメ等、タイトルが魅力的な作品はつい気になっちゃうよね。
ヒットしている作品ほどタイトルも「まさにこれしかないな」と思えるものばかり。
ここでは大きく3パターンに分けて紹介していくよ～！

－　①魅力的なキャラ・舞台を伝えたい！

1.登場するキャラクター名を入れる
例）『半沢直樹』『黒崎くんの言いなりになんてならない』『千と千尋の神隠し』『名探偵コナン』『闇金ウシジマくん』『からかい上手の高木さん』

例を挙げればきりがないほど、一見王道に見えるパターン。しかし主人公に強烈な個性がないと肩透かしになってしまうのと、初見で手に取ってもらいやすいほうではないので、実は難易度が高いです。キャラクター造形に自信がある作品におすすめです。

2.舞台となる場所名を入れる
例）『東京ラブストーリー』『天空の城ラピュタ』『新宿スワン』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『彼岸島』

舞台設定ありきのファンタジーにもよく使われるパターンで、スタジオジブリ作品では1と2の組み合わせ（キャラクター×舞台のタイトル）が多いです。島や村など特定の場所を舞台にした作品におすすめです。シンプルですが、閉鎖的な空間で何かが起こるのが好き！という読者にはとても刺さりやすいです。
※異世界系はもっと設定をアピールしたほうがいいので、別パターンになります。

3.象徴的なモチーフ・アイテム名を入れる
例）『銀河鉄道の夜』『ストロベリーナイト』『オーデュボンの祈り』『ドラゴンボール』『DEATH NOTE』『エア・ギア』

アイテムやモチーフ名のセンス次第では一番かっこよく決まるパターンなので、特にミステリー・ダークファンタジーにおすすめです。ただし一瞬だけ出てきてすぐ終わってしまうものには使えないので要注意です。作品のベースになっている（それによって物語が動いていく）キーアイテム、モチーフのときのみ使いましょう。

－　②謎を残して想像させたい！

1.普遍的な要素×特殊な要素の掛け合わせ
例）『図書館戦争』『3D彼女』『暗殺教室』『恋と弾丸』『宇宙兄弟』『SPY×FAMILY』

一見ミスマッチな単語のかけ合わせで、シンプルだけどインパクトの強いパターンです。日常×非日常がうまくハマるとやはり面白いので、このタイトルパターンはヒット作が多いなと感じます。サスペンス、SF、ミステリー、ホラー作品におすすめです。

2.モチーフとなる数字を使う
例）『十二人の死にたい子どもたち』『死ぬまでにしたい10のこと』『一週間フレンズ。』『いちご100%』『山田くんと7人の魔女』

実は数字自体がミスマッチを生み出すことも多いので、『100万回生きたねこ』『50回目のファーストキス』のように数字×ミスマッチでインパクトを出すことも可能です。時間帯や人数など、モチーフとなる数字がある場合に検討してみましょう。

3.あとから分かる意味・伏線を仕込む
例）『かくしごと』『だから私は推しました』『ひるなかの流星』『進撃の巨人』『バクマン。』『ゴールデンカムイ』

ぱっと見のタイトルは意味がわからなくても、読んでいる途中・もしくは読後にタイトルの意味が沁みてくるパターン。最も難易度が高く、かつ初見でのインパクトは弱いものの、これをやられるとつい他の人に紹介したくなる威力を持っています。頑張って思いつくものではないので、もしこのパターンで思いついた人はセンスがあるはずです。自信を持って使ってほしいです。

－　③セリフでキャッチーにしたい！

1.セリフ調で設定を伝える
例）『私がモテてどうすんだ』『俺だけレベルアップな件』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『転生したらスライムだった件』『ありふれた職業で世界最強』

ライトノベルに最も多いパターン。異世界系は今とてもアツい一方で作品数も多いので、タイトルで設定を伝えてしまうほうが興味を惹くことができます。「勇者」「悪役令嬢」「不遇職」などのキャラ設定は惜しみなくタイトルに入れておくのがおすすめです。

2.惹きの強いセリフを入れる
例）『桐島、部活やめるってよ』『あなたの番です』『きょうは会社休みます。』『明日、私は誰かのカノジョ』『あなたがしてくれなくても』

女性向けに刺さりやすく、青春・恋愛モノに多いパターン。ターゲットが女性と明確に決まっている場合にはおすすめです。ちょっと不純な恋愛モノとも相性がいいです。どこでどんなふうに使われるの？とつい気になるセリフを入れられるとさらに良いです。

3.タブーな行動やワードを使う
例）『カメラを止めるな！』『君の膵臓をたべたい』『僕は妹に恋をする』『女子高生に殺されたい』『僕の心のヤバイやつ」

一見非常識、社会的でない行動や禁止ワードを入れることでヒキを作るもの。インパクトが出しやすい一方で、タイトルだけで「過激」と判断されて読者を遠ざけるリスクもあるので使いどころには注意です。社会的に外れた行動（いわゆる「禁断の恋」など）や、変わった性癖など、はぐれものが出てくる作品におすすめです。

どうだったかな？もちろん他にも多くの事例があるけど、迷っている場合は上記の3パターンで近いものを探してみるのがおすすめだよ！作品の魅力を引き立ててくれるタイトル、ぜひ考えてみてね！

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記事制作協力：マンガボックス編集部・編集部公式Twitter

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