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コラム
2024年3月7日

【モチコミonline】コミックNewtypeで連載!サクタロー先生編

漫画家を目指す方と、新たな才能を探している漫画編集者の打ち合わせ(持ち込み)のスケジュールをマッチングするためのサービス『モチコミonline』を運営しております。今回はそのモチコミonlineを通じて商業連載に繋がったサクタロー先生とその担当編集のノグチ様にインタビューを実施いたしました!実際に利用された方の体験談をご覧ください。

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―インタビューにご協力いただき、ありがとうございます。まずはサクタロー先生が漫画家を目指されたきっかけを教えてください。

サクタロー:
幼い頃から絵を描くことが大好きでよく描いていたのですが、ちゃんと漫画を描くようになったのは大学時代に始めた同人活動が大きなきっかけだと思います。今まではただひたすら絵を描くことが楽しかったのですが、同人活動を通して自分の漫画を色んな人に楽しんでもらうことの喜びを知り、そこから漫画を描くことにのめり込んでいきました。本格的にプロを目指してみようと思ったのは、同人イベントで出版社の方にお声がけいただいたのがきっかけです。

―既に同人活動をされていたんですね。よく同人誌即売会では出張編集部が開催されていますが、現地会場での参加経験はありますでしょうか?

サクタロー:
コミティアの出張編集部に参加したことがあります。色んな出版社の方に見ていただき、嬉しい言葉も厳しい意見も沢山いただきました。何名か名刺をいただき、その後もプロットやネームのやり取りを続け、読み切りは何作か掲載していただいたのですが、残念ながらいずれの出版社も長期連載には至りませんでした。

―狭き門とはいえ厳しい世界ですね...。そんな中、所謂オンライン出張編集部『モチコミonline』に参加された理由を教えてください。

サクタロー:
出張編集部で出会った担当編集の方と何年か作品作りを続けていたのですが、連載用のネームがなかなか通らず提出してはボツになることを繰り返すうちに、自分らしさや描きたいものを見失ってしまい路頭に迷っていました。そんな時にX(旧Twitter)でモチコミonlineの広告を目にしたのがきっかけです。日頃利用しているCLIP STUDIO PAINTを開発しているセルシスが運営ということで、第一印象から安心感がありました。参加されている編集さんの自己紹介文に、担当されている(していた)作品や求めている作風等が記載されていたので、自分の描きたいものと合致するかどうかも分かりやすかったです。

―安心感があったとのこと、ありがとうございます。モチコミonlineは従来の対面で実施する出張編集部とは違い、オンラインの打ち合わせとなります。対面とオンラインではまた違った感覚だと思うのですが、体験されてみていかがだったでしょうか?

サクタロー:
自分は人混みが苦手だったり初めて行く場所だと緊張し過ぎてしまったりするので、オンライン形式はいつもの環境で気軽に参加できてとても助かりました。地方に住んでいる方や、まとまった時間が取れない方でも参加しやすい点も大きなメリットだと思います。事前にポートフォリオを提出し、興味を持っていただいた方とお話するので、不安よりも期待の方が大きかったです。自分の作品は事前に確認していただいているため、時間いっぱいお話に使うことができましたし、事前に準備していた質問も全て丁寧に答えていただくことができました。

―オンラインならではのメリットですね。そして、モチコミonlineを通じてノグチ様と打ち合わせすることが出来ました。初めて打ち合わせされた時やその後の打ち合わせを通じて受けた印象を教えてください。

サクタロー:
実はモチコミonline参加の決定打はノグチさんでした。自己紹介文に記載されていた過去担当作の中に、自分の大好きな「メタモルフォーゼの縁側」(作:鶴谷香央理先生)があったからです。期待の方が大きかったとはいえ、人見知りな性格もあり多少の緊張はあったのですが、優しくお話してくださったおかげですぐに緊張がほぐれました。後日直接お会いした際は、オンラインでは時間が足りずお話できなかったことも沢山お話したのですが、自分の言いたいことや考えを綺麗に言葉にしてまとめてくださって、ノグチさんの能力の高さに感動しました。作品を編集さんと一緒に作っていく上で、「好き」が似ていることも大事だと思っているのですが、ノグチさんとはそういった雑談でも盛り上がることができたことも嬉しかったです。また、ノグチさんはレスポンスがとても早いのも大変ありがたいです。これまで編集さんからの返事待ちに数週間、数ヶ月かかることはざらにあったので、ノグチさんのテンポの良さに驚きました。「仕事ができる」という印象を受けることはもちろん、「大事にしていただいているんだな」と思えるたのでそれだけでとても安心できました。

―素晴らしいですね。そんなノグチ様と一緒に作り上げられた連載作品『あさぎ色のサウダージ』とはどんなお話なのでしょうか。

サクタロー:
主人公の「藤沢蓮」は地元を離れ、自分の居場所を探して上京しますが、新天地でも世間から浮いてしまう自分に嫌気がさし、その人生に幕を下ろそうとします。そんな時に現れたのは、”世界で一番会いたくなくて、死ぬほど会いたかった”、「清水まつり」。蓮は13年前に喧嘩別れをした彼女からの思いがけない提案により、もう少しだけこの世界に残ることを決めます。自分の人生に希望を見いだせず絶望の淵に立った蓮と、そんな蓮を朗らかな優しさで包み込むまつり。2人の今後を一緒に見守っていただけたら嬉しいです。

―ありがとうございます。『あさぎ色のサウダージ』はどのぐらいの時期から構想を考えられていたのでしょうか。

サクタロー:
最初の打ち合わせの際にいくつか企画案を提出し、そこから連載向きのものに絞っていったのですが、ノグチさんと一番盛り上がったのが『あさぎ色のサウダージ』の原案でした。その場で登場人物の掘り下げやストーリー展開もスムーズに話が進み、一旦持ち帰ってプロットやキャラ表をつくり、LINEや電話の打ち合わせ数回でプロットが完成しました。そこから1話のネームをつくり、すぐに連載確定のご連絡をいただきました。アシスタント業をしながらの進行でしたが、最初の打ち合わせから1話の確定ネームができるまで1ヶ月~1ヶ月半程度だったかと思います。正直今までの作品づくりと比較して、圧倒的なスピード感に驚きました。

―連載が決まるまで何年もかかる話も見聞きしますが凄いスピード感ですね。『あさぎ色のサウダージ』を執筆するにあたり、ノグチ様から受けた印象深いアドバイスがあれば教えてください。

サクタロー:
お話するたびに素敵な言葉をいただけるので挙げきれないのですが、シンプルに「休む時はしっかり休んでください」という言葉が嬉しかったです。名の知れていない漫画家の初めての長期連載ですし、身を粉にして作品づくりに臨むつもりでいたのですが、その言葉のおかげで少し肩の力を抜くことができました。しっかり寝て、美味しいものを食べて、たまには漫画以外のこともして、体力面も精神面も健康に保ちながらお仕事を頑張りたいと思います。

―頑張りたいという気持ちも大事ですが、休むことも大事ですよね。今回が長期連載初となりますが、今の率直な気持ちを教えてください。

サクタロー:
初めての長期連載なので、もちろん不安や緊張もありますが、何より楽しみな気持ちが大きいです。大変なことも楽しいこともひっくるめて今しか味わえない大切な時間なので、自分の漫画を描けることのありがたさを嚙みしめながら、目一杯連載を楽しみたいです。

―最後に読者に対してメッセージをお願いいたします

サクタロー:
あさぎ色のサウダージ』は読んでいてどこか自分にも当てはまるような感情や、どこかで見たことのある景色、いろんな面でのディテールを大切に描いていきたいと思っています。蓮やまつりに共感したり、街を歩いているときに「あれ?ここ2人が歩いていたとこだな…」と2人の影を感じたり、読者の皆さんの日常に寄り添える部分がある作品になれたら嬉しいです。掲載先はWEBコミック配信サイトのコミックNewtypeです。3話までは隔週金曜更新、4話以降は第4金曜日に更新されます。更新を楽しみにしていただけるような、そして単行本を本棚の一員にしたくなるような漫画にしたいです。どうぞよろしくお願いします。

―今回はありがとうございました!今後も作品楽しみにしています!


―それでは続いて、サクタロー先生の担当編集ノグチ様にお話を伺いたいと思います。
改めてになりますが、モチコミonlineにご参加いただきありがとうございました。早速ではありますが、サクタロー先生と出会われたモチコミonlineの魅力を編集者視点で教えてください。

KADOKAWA ノグチ:
編集者が公開しているプロフィールを確認した上で漫画家から編集を指名し、指名された編集者も資料を確認した上で受けるかどうかを判断できることは大きいと思います。事前に双方向のマッチングがされているので、イベント当日は充実したやりとりができました。

―オンラインならではの強みが活かせたのであれば嬉しい限りです。持ち込みを受けるにあたり、漫画家のこういうところを見ているポイントを教えてください。

KADOKAWA ノグチ:
1話を通じてストーリー軸がブレていないかを重視しています。漫画家というと絵がメインの職業のように思われがちですが、実際には物語づくりも同じくらい大切です。そのことを意識しているかどうかはネームの段階でわかるので、必ず注目するようにしています。

―確かに絵でも引き込まれますが、同じくらい物語性も継続して読まれるにあたり大切ですよね。近年は漫画界隈も盛り上がり、いろんなジャンルの作品がうまれている印象です。どんな作品が商業的に需要があるか、どんな作家が求められているか、何か感じられていますでしょうか?

KADOKAWA ノグチ:
作品の中で「個」を出せることかどうかが大切だと思います。WEBでは商業・個人活動の括りが関係なく、SNSからワンクリックで作品を読んでもらえるので、その時に読者に自分の作品を印象づけられるか。これは漫画に限らず、現在のエンタメ業界に共通したポイントではないでしょうか。

―商業連載向けの漫画を作るにあたり、こういったところを意識してほしいなどありますか?

KADOKAWA ノグチ:
「読者の予想は裏切り、期待には応えること」ということを担当している漫画家の皆さんに伝えています。

―ありがとうございます。ここまでは業界的なお話でしたが、続いて担当されているサクタロー先生について伺えればと思います。
モチコミonlineでは事前に原稿など確認できますが、具体的にどういったところが魅力的に感じられたのでしょうか?

KADOKAWA ノグチ:
まず、抜群に絵が上手い!単に書き込みがすごいとかではなく、キャラクターたちがその世界で生きていることを実感させてくれて、自然と登場人物たちに感情移入していました。ネーム構成もレベルが高く、企画をしっかり相談して進めていければ、最短距離で連載にもっていけると確信しました。

―本当に最短距離で連載に繋がりましたね。当日モチコミonlineで持ち込まれた作品はどのようなものだったのでしょうか。

KADOKAWA ノグチ:
これまで他社で描かれた作品のほか、ネーム2本とアイデアがズラッと書かれた企画書を預かりました。連載が始まった『あさぎ色のサウダージ』は、その企画書の中にあった一案を核にしつつ、連載に必要な、読者が続きを読みたくなる「物語の推進力」になる要素を盛り込んでいきました。

―打ち合わせを通じて印象深かったエピソードがあれば教えてください。

KADOKAWA ノグチ:
モチコミonlineでお話した時は、とてもキラキラとしたポジティブさを感じられました。吸収できるものは聞き漏らさないようにしようという、漫画に真摯に向き合っていることが実感できて、一緒に漫画づくりをしていきたいと思いました。 また、上述の企画書に「好きなもの・こと」「好きな作品・作家」が書き込まれていました。初めてのことだったんですが、打ち合わせの中で共通した用語を使って説明することができたりして、ありがたかったです。

―私も初めて聞きましたが共通言語になるものがあると打ち合わせもやりやすそうですね。打ち合わせを重ね、今回連載となった『あさぎ色のサウダージ』とはどんな作品か、改めて魅力を教えてください。

KADOKAWA ノグチ:
「孤独」と「居場所」を真正面から描いた作品です。…こう書くとダークテイストかと思われそうですが、実際には豊かな心情描写と軽妙なテンポ感も併せ持つ、サクタロー先生ならではのエンタメ作品に仕上がっているので、たくさんの漫画好きに読んでいただきたいです!

―ありがとうございます。それでは最後に漫画家を目指されている方に対して、応援メッセージをいただければと思います。

KADOKAWA ノグチ:
漫画家は、監督・脚本・音響・カメラなどをたったひとりで担当して作品を作り上げる存在です。身の周りにあるものはすべて教科書になり得るので、漫画はもちろん、映画・アニメ・小説・動画・音楽などさまざまな作品を貪欲に吸収し、それらを練り上げることで漫画家としての自分を錬成していってください。


■あさぎ色のサウダージ


地元でも、東京でも自分というピースがはまる場所を見つけられなかった藤沢蓮(れん)。すべてを諦めようとした彼女の前に現れたのは世界で一番会いたくなくて、死にほど会いたかった、想い出の中のキミ――。 期待の新鋭漫画家・サクタローが繊細かつ情感豊かに描く、誰もが孤独を秘める今だからこそ心に沁みるヒューマン・ストーリーをお届けします。
(第4金曜に更新予定)

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