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コラム
2024年6月13日

【モチコミonline】別冊マーガレットで読切掲載!三井さや先生編

漫画家を目指す方と、新たな才能を探している漫画編集者の打ち合わせ(持ち込み)のスケジュールをマッチングするためのサービス『モチコミonline』を運営しております。今回はそのモチコミonlineを通じて、別冊マーガレット本誌で読み切り掲載に繋がった三井さや先生とその担当編集の澤田様にインタビューを実施いたしました!実際に利用された方の体験談をご覧ください。

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―まずは別冊マーガレット本誌読み切り掲載おめでとうございます!掲載に至るまでのお話をお伺い出来ればと思いますが、まずは漫画家を目指されたキッカケを教えてください。

三井さや:
小さい頃から絵を描くのも漫画を読むのも大好きだったので、自然と漫画家に憧れを抱くようになりました。学生時代に投稿していた時期があったのですが、受験で漫画から離れてしまい、いつか描こうと思う内に月日は流れてしまって…。あの時頑張って漫画家を目指せばよかったなぁ…とよく後悔していたのですが、「いや、今から頑張ればよいんじゃないか…!?」と思い立ち、何でも良いからとりあえず描いてみよう!と再び漫画と向き合ったのが丁度1年前くらいでした。

―改めて夢に向かって努力されて素晴らしいと思います。漫画家を目指すにあたり、漫画賞投稿や持ち込みなどの経験はありますか?

三井さや:
デビュー作となった「きみはかわいいひと」を、モチコミonlineに参加していない少女漫画誌に直接持ち込みしました。それが初めての持ち込みです。学生時代からずっと別冊マーガレットのみに投稿していたのですが、今回はいろいろな雑誌に持ち込んで話を伺ってみて、自分の作品が一番相性が良さそうなところに投稿しようと思っていました。
持ち込みでは作品の良い点・改善点といった批評から、こういう風に描くと良いよ!というような具体的なアドバイスまで頂けて、大変勉強になりました。またお聞きしたかった雑誌の特徴やデビュー後の流れなども丁寧にご説明頂き、投稿先を悩んでいた私にはとても有難く、持ち込んでよかったなぁ…というのが感想でした。最後にお名刺を頂けたのですが、モチコミonlineに申し込み済みだったので、投稿についてはモチコミonlline後に決めさせて頂くことにしました。

―漫画賞投稿や持ち込みにも良さはありますよね。そんな中でモチコミonlineに参加されたキッカケと魅力的だったところを教えてください。

三井さや:
キッカケは、澤田さんがご参加されると知ったことでした。編集者さんのSNSをよく見ていたのですが、別マまんがスクールの質問によく澤田さんが回答されているのを拝見して、勉強になるなぁといつも楽しみにしたのと、何より文面から滲み出るお人柄にとても惹かれていました。また澤田さんのご担当作は好きな作品がとても多いのですが、中でも柳井わかな先生の「シンデレラクロゼット」がめちゃめちゃ大好きで…!一度見て頂きたいとずっと思っていたので、ご参加されると知り即マッチング依頼を送りました。
モチコミonlineの魅力は、何といっても気になる編集者さんに自分からアプローチできる点だと思います。澤田さんの他にも他誌の編集者さんに見て頂いたのですが、その方も好きな作品の担当をされていて、SNSやインタビュー記事をいつも楽しみに拝見していた方でした。自分の好きな作品を担当されている編集者さんに作品を見て頂ける機会は他ではなかなかないと思うので、モチコミonlineは本当に嬉しい機会だなぁと感じていました。

―ありがとうございます!モチコミonlineは基本的に編集者個人で参加する形式なので、所属媒体に限らず担当作品やその方の好きなものなどプロフィールを見ることが出来るのが大きな特徴だと考えています。無事に澤田様とオンライン打ち合わせとなりましたが、提出された作品とその時に受けたアドバイスを教えてください。

三井さや:
持ち込んだ作品はデビュー作となった「きみはかわいいひと」(16P)の完成原稿です。
実はモチコミonline当日に高熱を出してしまいまして…。泣く泣くその旨をご連絡したところ、澤田さんからは別日で調整頂けるとご返信頂き、もう一名の方からはメッセージでとても丁寧な講評を頂きました。
澤田さんとの打合せで印象に残っているのは、もっと作家性を出した方が良い、というお話でした。今綺麗に話はまとまっているが、まとまらなくてもよいので個性を出したものを読みたいと仰っていたのですが、それがすごく刺さりまして…。というのも、学生時代は細かいことはあまり気にせず好き勝手自由に描いていたのですが、今はもう大人なんだからちゃんとした話を描かなければ…!という思いが強くなっていたので、忘れていたものを思い出させてくださった言葉でした。
もう一名の編集者さんからは、男の子について褒めて頂けたことがとても嬉しかったです。その方のご担当作の男の子はいつもかっこいいなぁ…と思っていたので、その編集者さんに褒めて頂けたことは自分の中で自信に繋がりました。

―そんなトラブルがあったんですね。お二方ともに丁寧に対応され、運営としても嬉しい限りです。小さい頃から目指されていたとのことですが、改めて別冊マーガレットで連載を目指そうと思われたきっかけを教えてください。

三井さや:
澤田さんのお話を聞いて、改善ポイントが自分の中で腑に落ちたというか、とても明確になったので、澤田さんに今後もぜひ見て頂きたい!と思い投稿を決めました。また打合せ中に、私があまり理解できなかった技術的なお話があったのですが、後でメールします!と言って、解説メールを送ってくださって…、まだ投稿すると決めていない私にこんなに親切に教えてくださるなんて…!と感動したことを覚えています。
また別冊マーガレットは毎月の別冊ふろくなど新人作家の掲載チャンスが用意されている点や、中には連載やコミックスを出されている新人作家さんも拝見していたので、デビュー後の活動イメージができたというのも魅力の一つでした。

―澤田様のフォローも素敵ですね。丁寧な編集者が見てくれかつ活動イメージがつきやすいとモチベーションも維持しやすいですよね。そこでのアドバイスなどもあり、第669回の別マまんがスクールでデビュー賞を受賞されましたが、改めて受賞されたお気持ちを教えてください。

三井さや:
一度は諦めた夢だったので、ご連絡頂いた時は本当に嬉しくて夢のようでした。拾ってくださった編集部には感謝しかありません…!

―そこから読み切り掲載までのスケジュール、大変だったことや楽しかったことを教えてください。

三井さや:
今回の読み切りはデビュー賞を頂く前に、16Pの投稿作として考えていました。プロットにOKを頂き、ネームに取り掛かったのですが、16Pにおさめるのが厳しく、1Pに9~10コマぎゅうぎゅうに詰め込んで「何とかいけるか…?」みたいなギリギリで描いていました笑。ネームと格闘していたらデビューの連絡を頂いて、32Pで描けることになり、良かった…と安堵したことを覚えています。
そのあとネームをコンペに出し掲載が決まりました。32Pが初めてなので余裕を持った掲載スケジュールで組んで下さり有難かったです。
楽しかったのはネーム期間です。一人で描いていた時は悶々と悩むことが多かったのですが、澤田さんと打ち合わせでお話するとイメージが膨らみ、単純に楽しく漫画を描くことが出来ました。逆に作画期間はとても苦しみました。締め切りから逆算して一日〇コマ、みたいなノルマを初めて決めて描き始めたのですが、なかなか一発でうまく描けず、「でもノルマもあるしとりあえず後で描き直すとして一旦埋めよう!」みたいな感じで描き進めたら、後で描き直すコマだらけになりました…笑 ネーム期間にあまり絵を描いていなかったので、継続的な絵の練習はやはり大切だなと痛感しました。

―担当編集と打ち合わせすることで新たなアイデアが出てきたり、悩みが解決することもありますよね。7月号で掲載される読み切り作品『いちばん素敵な恋のうた』はどういった内容か、特にどんなところに注目してほしいか教えてください。

三井さや:
音楽は詳しくないけどバンドマンがとにかくタイプで、うっかりチャラバンドマンに引っかかってしまった傷心中の主人公と、そんな彼女の前に現れたギター男子のお話です。
私はギターを弾いていた経験があるのですがものすごく下手で、上手い人に憧れがあったので、その憧れを詰め込んで描きました。ギター男子って良いな…と少しでも感じてもらえれば嬉しいです!!

―作品とても楽しみにしています!最後に漫画家を目指されている方に対してメッセージをお願いいたします。

三井さや:
私の初投稿は、コンビニで買った100円のボールペンで書き上げた作品でした。そこからデビューするまで長い年月がかかりましたし、自信を持って投稿した作品でも批評はボロボロで落ち込んだこともたくさんありました。でも、一度諦めても結局また漫画を描こうと思ったのは、やっぱり漫画が好きだったからです!
投稿期間はなかなか思うような結果が出ず、辛い時もあるかと思いますが、ぜひ漫画が好きという気持ちを大切に、楽しんで取り組んでください。
私も楽しみながらこれからも頑張りたいと思います!


―続いて、三井さや先生の担当編集の澤田様からもお話もお伺いしたいと思います。まずはモチコミonlineにご参加いただきありがとうございます。三井さや先生と出会われたモチコミonlineの魅力を編集者視点で教えてください。

別冊マーガレット 澤田:
参加者の皆さんの方から編集者を選んでもらうので、持ち込みの際に話が盛り上がりやすく、その後のマッチング率も高い印象です。また、事前に作品を読むことができるので、アドバイス内容をしっかり考えて臨めるのも良い点だと思います。

―三井さや先生と打ち合わせした際に提出された作品はどのようなものだったのでしょうか。また、その作品に対してどのようなアドバイスをされたか教えてください。

別冊マーガレット 澤田:
デビュー作「きみはかわいいひと」です。
まずキャラクターの掛け合いがとてもかわいらしいという感想をお伝えしたと思います。ストーリーやキャラクターの感情の流れはとても自然で特に申し上げることはありませんでした。デビューする実力は十分にお有りだと思いましたので、今後もっと活躍するためには、綺麗にまとめるだけでなく、三井さんにしか描けないこと(経験だったり、フェティズムだったり)を作品に盛り込むのが良いのではというお話をしたと思います。また、画面の奥行きや立体感の表現について、技術的なお話も少ししました。

―三井さや先生とモチコミonlineでの打ち合わせまたはその後の打ち合わせ通じて、印象深いエピソードを教えてください。

別冊マーガレット 澤田:
直したネームを送って頂いた際、前回の打合せでのアドバイスを整理したメモも合わせて提出してくださったことです。編集者の話を、きちんと三井さんの中で噛み砕いて理解してからネーム直しに臨んでくださったのだな、と嬉しく思いました。

―アドバイスを吸収しようとしている姿勢は嬉しく感じますね。その結果、別冊マーガレット7月号で読み切り掲載となった『いちばん素敵な恋のうた』について、どういった作品か教えてください。

別冊マーガレット 澤田:
チャラいバンドマンとの恋で痛い目を見た主人公が、また懲りずにギターが上手い後輩に惹かれてしまう・・・というお話しです。三井さんのギター経験を活かして描いて頂いたので、楽しいラブコメディの中にしっかりリアリティもあります。

―ギター経験を活かした作品とても楽しみです。
ここからは全体的なお話にも踏み込めればと思います。作品の持ち込みを受けるにあたり漫画家のここを見ているというポイントを教えてください。

別冊マーガレット 澤田:
キャラクターの会話ややり取りを楽しんで描いている作家さんに惹かれます。少女漫画の投稿者さん・新人作家さんは、どちらかというと真面目な方が多いのですが、キャラクターをあらかじめ考えたストーリーに当てはめていくと、どんどん人物の魅力や輝きが失われてしまうこともあるので、話をまとめることを意識しすぎないで欲しいなとは思います。

―商業連載向けの漫画を作るにあたり、こういったところを意識してほしい、この見せ方が出来ると魅力的などあれば教えてください。

別冊マーガレット 澤田:
ジャンルの傾向や流行りを意識するというよりも、本当に自分が面白いと思うキャラやストーリーを、しっかり読者に伝わるように考えて表現することが大事だと、個人的には思います。
また、「丁寧さ」と「大胆さ」の両方を意識していただけると良いかと思います。商業作品は、商品としての側面がありますので、描線を綺麗に引く、コマ割りや吹き出しの配置を見やすくする、セリフはできるだけ短くわかりやすく・・・といった基本を疎かにはしないで欲しいです。一方で、この世には漫画作品が数多ありますので、キャラ作り、構成、エピソードやセリフの内容、演出などのあらゆる側面で、目立つようなことをしよう、読者を驚かせるようなことをしようという野心も大事にして欲しいです。

―商業連載を目指すにあたり、育児や他仕事の両立が出来るのかといった不安の声をいただきますが、そのあたりいかがでしょうか。

別冊マーガレット 澤田:
まず、育児や他仕事との両立ですが、別マ編集部では、作家さんそれぞれのご事情をヒアリングし、できるだけ無理のないスケジュールを組むようにしています。個人的にも、最近妊娠・出産を経験しましたので、女性作家さんができるだけ安心して執筆できるように尽力したいと思っています。そのほかにも不安なことがあれば、担当編集者に思い切って質問・相談していただくのが良いと思います。電話で聞くのは緊張するという方は、メールで問い合わせるのも良いと思います。

―漫画家を目指されている方に対して、応援メッセージをお願いいたします。

別冊マーガレット 澤田:
別マ編集部は才能発掘に貪欲で、ここ数年はデビュー者数が少女漫画業界No. 1です。また、新人作家さんの読み切り掲載数も業界屈指でして、デビュー後もしっかり活躍いただけるように、担当編集がサポートしています。持ち込みも、対面・オンラインともに積極的に受け付けていますので、ぜひ一度別マ編集部に作品をお見せください。とりあえず感想を聞いてみたいというだけでも大丈夫です!


■三井さや先生『いちばん素敵な恋のうた』


別冊マーガレット7月号に読み切り掲載!


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