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コラム
2017年4月11日

【事務局コラム】持ち込みのメリット、投稿のメリット

こんにちは!マンナビ事務局の川原です。
このコラムでは、新人漫画家からのよくある質問について、事務局スタッフがお答えしていきたいと思います。第1回目のテーマは、「持ち込みと投稿、それぞれのメリット」について。
本題に入る前に、持ち込みと投稿について、整理しておきます。

*持ち込みとは?

持ち込みとは、文字通り自分の描いた漫画を編集部に持ち込んで、編集者に見てもらうことです。まずは自分が目指す雑誌の編集部に電話をして、持ち込みの約束を取り付けます。編集者の予定もあるので、必ず事前に連絡をしましょう。(連絡先はマンナビの 雑誌から探す で調べられます!)

*投稿とは?

漫画の新人賞に応募することをいいます。今はほとんどの編集部で新人賞を実施していますし、複数の編集部が合同で行う賞や出版社以外が主催する賞などもあります。100万円クラスの賞金があったり、必ず講評コメントをもらえたり、一定の賞以上は掲載確約など、賞によって様々な特典が用意されています。

では本題の、それぞれのメリットについて。

*持ち込みのメリット

一番のメリットは、「その場ですぐに反応をもらえる」ということだと思います。プロの編集者の感想やアドバイスが直接聞けますし、読んでいる間の編集者の表情から読み取れることもあるでしょう。
編集者とはどんな人なのか、どんな視点で作品を見るのか、しっかり考えながらコミュニケーションが取れると、多くのものが得られると思います。

オススメの使い方は、完成した作品を持って複数の編集部に持ち込みをすることです。同じ作品を複数の編集部に持ち込むことは、いけないことではありません。(特定の編集者とやり取りがあり、その編集者と一緒に作り上げたものを無断で他に持ち込むのはNGですが)
おそらく、編集部によって異なる部分を評価されたり、指摘されたりすると思います。その中で、自分はどことやっていくのがいいのか、考えるのが重要です。また、どの編集部でも同じ指摘をされるのであれば、それは根本的な課題と考え、改善していく必要があります。

*投稿のメリット

投稿の一番のメリットは、「多くの編集者や、プロの漫画家に見てもらえる」ことです。また、新人賞で見出された場合、自分の作品を高く評価してくれた編集者に担当をしてもらえる可能性もあります。
投稿された作品は、複数の編集者が見て評価をし、担当編集者を割り振ります。一般受けしにくいような作風でも、複数の目に触れ、面白いと思ってくれる編集者が一人でもいれば、その人に拾ってもらえる可能性が出てきます。

オススメの使い方は、投稿を使って自分の力を測る、ということです。投稿の場合は賞という形ではっきりと結果が出ますので、自分が今どれくらいの位置にいるのか、具体的に知ることができます。多くのプロ漫画家が言っていますが、賞を取るというのは、プロへの登山口にやっと立ったくらいのことなので、ゴールではありません。
何度応募しても賞に引っかからない、奨励賞から上がれない、といった人は、何か基礎的な力が足りていないか、目指す雑誌が自分の作風に合っていないか、どこかに根本的な見直しが必要なことがありそうです。いつまでにこの賞を目指す、と具体的な目標を立て、自分がプロになれそうかどうかを測りましょう。

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他にも色々な特性や使い方がありますが、持ち込みも投稿もプロ漫画家になるためのステップの一つに過ぎません。地方にいる人は東京に持ち込みに来るのは大変なので、最初は投稿の方がいいかもしれません。逆に、何年もかけて投稿を繰り返すより、2~3日東京に来て一通りの編集部に持ち込みをし、この雑誌を目指すと決めてから投稿した方が効率的かもしれません。
一つのやり方にこだわるのではなく、自分の置かれている環境や状況に応じて、合ったものを選んでほしいなと思います。

※注意※
このコラムは、トキワ荘プロジェクトの活動の中で得た情報を元に、スタッフが個人の意見として書いているものです。一つの見解であることをご了承ください。

 




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