【事務局コラム】担当編集さんと疎遠になっていて連絡しにくい
こんにちは。マンナビ事務局の川原です。このコラムでは、新人漫画家からのよくある質問について、事務局スタッフがお答えしています。第3回目のテーマは、「担当編集さんと疎遠になってしまって、連絡しにくい」。
この悩みもすごく多いですね。ちょっとした遅れだったところから、「時間があったのにこの程度?」とか思われそう→完成度と高めなきゃと思ってさらに時間をかける→さらに間があいて連絡しにくくなる、みたいな負のスパイラルに陥っている人もいます。
トキワ荘プロジェクトでメンターをしてくださっている甲斐谷忍先生も、よくこの相談を受けるようで、こんなツイートをされていました。
漫画家志望の人から受ける相談で一番多いのが「もう数か月も担当編集さんと連絡を取ってなくてネーム見せづらい」ですが、これについて10人以上の編集さんに聞いたところほぼ全員の共通回答が「1年ぶりだろうがネームができたって連絡を受けたらとてもうれしい!喜んで見ます」でしたよ
— 甲斐谷忍@冬眠中 (@mangakap) 2017年3月29日
つまり、「気にせずにさっさと連絡しよう!」ってことですね。
甲斐谷先生だからそう言ってもらえるのでは?と疑っている方のために、マガジンエッジの編集者さんのツイートもご紹介しておきます。
編集ってのは、どんなに間が空こうが漫画家さんからネームが来るのが一番嬉しいんだぜ。だから100日ぶりだろうがなんだろうが送ってくれたほうがいいぜ。ネームが遅れたことを怒る人なんてあんまりいないぜ。遅れてる間は怒ってるかもしれないけど、来た瞬間に大半忘れるぜ。
— T-sumiya (@sumiya_editor) 2017年2月22日
やっぱり、喜んでくれるみたいです。この言葉は心強いですね。
逆に、ある編集者さんから言われたのは、「余程のことがない限り、編集者から新人漫画家に連絡することはない」ということ。どんなに気まずくても、自分から連絡をしない限り、そこでチャンスが開けることはないのです。
例えば、皆さんにも「今度あそぼうね」とか「今度飲みに行こう」と言われてそのままになっている、という経験はないでしょうか?
社交辞令だったのか、本当にそのつもりだったのに事情があったのか、いずれにしても具体的な約束がないままのその言葉に対して「全然連絡が来ないじゃないか」とずっと怒っている人はいないと思います。ときには、半年後くらいにふと「来週、飲みに行かない?」と連絡が来ることもあるでしょう。場所も近くに来てくれると言っているし、予定も空いている、じゃあ付き合ってもいいか、となるのではないでしょうか。
編集者さんにとっての新人漫画家の持ち込みというのは、これに近いものがあるように思います。編集者さんは、良い作家、良い作品(その定義はそれぞれですが)を見つけ出すのが仕事ですから、見つけ出すチャンス(=持ち込みに来てくれること)があれば嬉しいでしょうし、多少間があいたところで、作品そのものへの評価には影響しません。だからこそ、新人漫画家に対して、学校の先生のように「どこまで進んでる?」と聞いたり、遅れたことを怒ったりしてくれることもないのです。
漫画家は自営業者なので、自分で自分を売り込んでいくしかありません。相手は自分が思っているほど、気にかけてくれてはいませんので、どう思われているかなど気にせず、自分からチャンスを掴みにいきましょう。
※注意※ |
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