「Lost Children」隅山巴文先生流 デジタル漫画制作の過程・描き方
初めまして!フランスの漫画専門出版社Ki-oonのキムです。東京オフィスの代表を務めております。 前回の記事に掲載された「Lost Children」の著者・隅山巴文先生による4コマ漫画に登場する編集者です。
東京オフィスで日本人の作家さんと漫画を作り、先にフランスで発売した後、全世界の出版社にライセンスを営業しています。こちらのページで弊社とフランス市場に関する記事がまとめてありますので、詳細にご興味があれば、ぜひご覧ください。
オリジナル作品制作とその海外での営業の結果、秋田書店の別冊少年チャンピオンには「Lost Children」、講談社の週刊ヤングマガジンには「虎鶫 – Tsugumi Project」、同社の月刊シリウスには「超級装備で無双して、異世界王に俺はなる!- Outlaw Players」、集英社のグランドジャンプには「ノイズ」、弊社のオリジナル作品の多くが日本の雑誌で連載されることになりました。
前回の記事では、「Lost Children」をご紹介しましたので、今回の記事を読んで頂く前に目を通していただくことをお勧めします。この作品の制作は順調に進み、クライマックスに近づいています。兄弟のように強い絆に結ばれたユリとランの運命が動き出します!是非作品もご覧ください。
今回は絶賛原稿作成中の隅山巴文先生に、漫画原稿作りの過程・描き方を教えて頂きました。別冊少年チャンピオンで連載されている隅山巴文先生はどのように漫画制作に取り組まれているのか、是非ご覧ください。
(注意点:ネタバレしないように、セリフを明かさないようにしました。)
1:ネームのレイヤーを表示する状態からスタート。
2:ネームのレイヤーの透明度を10%にします。
3:下書きレイヤーにし、枠を引きます。
4:また別のレイヤーで吹き出しレイヤーを作ります。
5:線画のレイヤーを新しく作り、キャラの主な線を引きます。コマの大きさやキャラの向きなど、ネームの調整はここで行います。描き込みは後にします。
6:また別レイヤーで背景を描きます。
7:血や泥など、描き込みをします。
8:蛾を別レイヤーで描きました。小物などがある時、この段階で追加します。また、デッサンの狂いに気づいた時にその都度やります。例えばここでは剣を構えているランの手の位置を変えました。
9:スクリーントーンのレイヤーを作ります(トーンの濃さによってレイヤー分けをします)。濃くなりすぎないように、または描き込みを隠さないように気をつけています。
10:擬音をまた別レイヤーで入れます。細かいところの最終チェックをし、原稿を完成させます。
表現の幅がより広がるフルデジタルの漫画制作に移行した隅山巴文先生は日々自分の画風を模索して下さっています。この細かく綺麗な絵柄がきっとますます魅力的になっていくことでしょう。
只今漫画企画募集中です!
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※本記事はKi-oon様より寄稿していただきました
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