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編集長の部屋 2017年4月27日

BE・LOVE/ITAN 岩間秀和編集長①「立ち上げに関わった月刊誌が11ヶ月で休載。その経験を生かすチャンスが『ITAN』創刊だった」

トキワ荘プロジェクトのWEBサイトで展開していた人気企画「編集長の部屋」がマンナビへお引越しをしてきました!お引っ越し後の第一弾を飾るのは、『ちはやふる』や『昭和元禄落語心中』などのヒット作で話題の『BE・LOVE』と『ITAN』の岩間編集長です。「何か面白いことをお話しできればいいんですけど」と控えめな岩間編集長でしたが、興味深いお話をたくさん聞かせてくださいました!

実は、FRIDAY編集部に行きたくて講談社に入社したんです

 

-まず岩間さんのここまでの歩みをお聞かせください。

入社以来、ずっとBE・LOVE編集部です。僕が入社した頃は、一度配属されたら長く一部署に留まる方も多かったのですが、最近は30歳までに1、2度は異動するような流れがあるので、取り残されたという感じでしょうか(笑)。93年入社なので、もう24年目ですね。『BE・LOVE』自体が創刊して37年なので、ほぼ3分の2に関わっていることになります。うちの部署では一番在籍年数が長いですし、良いときも悪いときも見てきました。最近ではメディアミックス展開が増えたり、『BE・LOVE』の電子配信を始めるなど、時代の変化を感じています。

-最初からマンガ雑誌を希望されていたんですか?

実は、講談社に入社した時点での配属希望は『FRIDAY』でした。『FRIYDAY』や『週刊現代』、『ホットドッグ・プレス』といった編集部に行きたかったんですね。学生時代はずっと中山美穂さんを追いかけていました。レコード、CD、雑誌、ビデオなど全て集めたりして。集めたり、追いかけたりするのは負けないつもりでいました。スポーツ観戦も大好きだったということもあり、自分の志向を生かせるのは、先ほどの3つの雑誌だと思いこんでいたんです。

ところが、配属されたのはまさかのBE・LOVE編集部。もともとマンガはそれなりには読んでいました。遍歴はコロコロ→ジャンプ→スピリッツとすべて男性向けマンガで、女性向けマンガは『ホットロード』くらいしか読んだことがなかったんです。ですので、女性向けコミック誌への配属ということで、最初の一年間はふてくされていました。新入社員は9時半に出社するのですが、9時半には出社するものの、残業もせずに定時の5時半には帰る日々でした。

-それは意外でした!

配属以降、ずっと異動したいと直訴していたのですが、当時編集長だった工富(保)さんに、「マンガ編集者というものは、3年くらいやらないとその面白さが分からない。最低でも3年頑張ってみろ」と言われました。工富さんは、小林まこと先生の『青春少年マガジン』という作品にも登場する名物編集者です。ずっと週刊少年マガジンで活躍されていましたが、いきなり女性マンガ誌の編集長になって、試行錯誤を繰り返されていました。私が、その就任1年後に入ってきた新入社員ということで、とても目をかけてくれました。

そして、指導社員の清田(則子)さんにも大変お世話になりました。『悪(わる)女』や『ギャルボーイ!』という『BE・LOVE』の代表作を起こした方で、今は役員になられているのですが、1年ご指導いただき、何とかやっていけるかもしれない、と思えるようになりました。ほかの先輩方にも長い目で見守っていただけたのが、大きかったと感じています。そして、恋愛がメインの少女マンガと違って、男性でも楽しめるという、読者を選ばない『BE・LOVE』のテイストにも救われました。

ということで、3~4年マンガに腰を据えて頑張ってみよう、と覚悟を決めました。その後に「青年誌に行きたい」と何度か言い出したことはありましたが、その都度、時の編集長に「まだ甘い、ここで鍛錬しろ」と言われ、気づいたら今に至るという(笑)。今があるのは、『BE・LOVE』でご指導くださった諸先輩と編集部の環境のおかげです。

 

立ち上げに関わった月刊誌が11ヶ月で休載。その経験を生かすチャンスが『ITAN』創刊だった

 

-BE・LOVE編集部は、どのように変遷して来たのでしょうか?

私の入社当時のBE・LOVE編集部は、月2回の『BE・LOVE』に加えて、『BE・LOVEパフェ』と『BE・LOVEペア』という月刊誌を出していました。『ペア』は僕が入社してすぐに休刊してしまったのですが、これと時同じくして『BE・LOVEブライダル』という月刊誌が創刊されました。時代は、ちょうどレディースコミックブームの最終盤。ちょいエロ系が終わって、感動系が流行り始めたころで、ウエディングシーンでハッピーエンド、という作品が人気でした。あと、いわゆる「枕本」と呼ばれた判型の小さい総集編増刊が出始めた頃で、うちは3種類ほど出していたので、編集部としては本当に忙しい時期でした。

その後、2002年に『Vanilla(ヴァニラ)』という月刊誌を創刊しました。先輩がチーフで、僕も立ち上げチームに入れてもらいました。漫画好きなオトナ女子向けに、絵にこだわって内容の尖ったものをやろう、というコンセプトで始まったのですが、力及ばず11ヶ月で終わってしまったんです。3号目を出した時点で、休刊の話が出まして。せっかく集まっていただいた漫画家さんのためにも、せめて単行本を出すところまで続けたいと粘ったのですが…結局単行本は出せませんでした。

-なぜ、上手くいかなかったのでしょうか。

とにかく準備不足でした。創刊号の表紙に、当時他誌で連載をされていたものの、講談社ではおそらく初登場だった、期待の新鋭・環ちひろさんを表紙に起用し、新しさをアピールするなど、各誌で活躍中の異才な漫画家さんに集まっていただき、華々しくスタートしたつもりでしたが、今思えば、創刊時点で1年後2年後のイメージを共有できていなかったかもしれませんね。また、編集部としては、本来はメインである『BE・LOVE』をしっかり作ってこその『Vanilla』のはずが、新雑誌の立ち上げに注力しすぎてしまい、部内のバランスを崩してしまったことが、上手くいかなかった理由だったと思います。

『Vanilla』休刊以降、ずっとモヤモヤした気持ちを抱えていたのですが、2010年に『ITAN』の立ち上げメンバーになったことが、新たな転機となりました。積極的に新人さんの獲得に動いたり、pixivさんやコミティアさんと組むなど、編集部、そして自分自身の意識が変わる大きなきっかけが『ITAN』創刊でした。

【編集長の部屋11】BE・LOVE/ITAN 岩間秀和編集長②「『BE・LOVE』は誰をも取り込める可能性に満ちたメジャー感、『ITAN』は自らの世界観をどう作品に落とし込んでいくかが大事」へ続く

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インタビュー・ライティング:トキワ荘プロジェクト 菊池、福間、川原

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