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ノウハウ 2019年11月5日

【MANZEMI 出張掲載No.1】意外と奥深い!ネームの基本について

 

特定非営利活動法人NEWVERYが手掛ける漫画家になるための講座、MANZEMIでは、毎回生徒から質問が寄せられます。今回はネームに関する「見開き単位で描かないといけないのか」「用紙の裏も使ってはいけないのか」という質問に対して、喜多野 土竜(きたの もぐら)先生が回答した内容について紹介します。

 ネームは漫画の設計図 

 

まず、ネームはなんのために必要かというと、大きく2つの目的があります。
1.編集者との打ち合わせのため
漫画家と編集者で打ち合わせを行う際、漫画家の手元に必要になるのがネームです。誰と打ち合わせする場合であっても推敲できる形で作成しておいた方が良いでしょう。
2.自分で修正を加え、ブラッシュアップするため
一発で完璧な作品が仕上がる作家さんもいるかもしれませんが、一般的にはネームからあらゆる修正を加えた上で、下書きへと進みます。そのため、ネームとの比較、修正の履歴がわかるようにしておかないと、方向性を見失ってしまったり、どの修正が一番良かったのかわからなくなってしまったりするなど、作品に悪影響を与えてしまう場合があります。

 生かせるネームとは? 

 

漫画家は、この2つの目的で「生かせるネーム」を作っていかなければなりません。そこで始めにいただいた質問に戻ります。
1.用紙の裏は使うべきではない
用紙の裏側にも次のページのネームを描いてしまった場合、まず単純に裏側が透けて読みづらくなります。複数ページを並べて推敲する際にも、裏側のものが並べられないので不便です。また、修正の際に「付箋を使う方法」や「ハサミとステープラーを使う方法」もあるのですが、裏側に描いているとできません。こちらの詳しい方法については第04回:ネームの基本の基本で紹介しておりますので、興味のある方はご覧ください。
2.ネーム用紙の使い方も大切
見開き単位で描かなければいけないのか、という質問に対しての回答ですが、やはり用紙を横にして、見開き単位で描くことを推奨します。雑誌や電子書籍での発表が前提なら、まずコマ割りのバランスを俯瞰する形で確認することができます。また、この場合用紙の右上をクリップで止めて編集者に渡すことをおすすめします。理由は、ステープラーで留めてしまうと、先ほどの用紙の裏面を使用した場合と同様、複数ページを並べて修正案を考える作業ができなくなるからです。
ただし、想定される先が紙か、Web媒体かでも形式が変わる可能性がありますので、そこも注意して作業に取り掛かりましょう。

 

 どんな方法でもネームは「記録する」ことを優先しよう! 

 

打ち合わせで決まったネームが最良のものとは限りません。そのときより、もっと良いアイデアが出たり、後からの話の展開を考えてページを入れ替えたり、とにかくネームに繰り返しの修正はつきものなのです。
そのため、編集者との打ち合わせの際には原本を使わず、必ずコピーを2部取って持参しましょう。また、コピーの際の注意点として、台詞が見切れたりしないよう、1センチ程度余白を持たせておくと良いです。ページ番号を振る作業も、当たり前のように思えて結構重要なものです。ページの端は、紙がめくれてわからなくなったり、破けたりする可能性の高い場所です。ページの下部の真ん中に振るようにしましょう。

 基本の作業にも意味がある 

 

ここまで紹介したものは、多くの漫画家や漫画家志望者が当たり前に行っている作業かもしれません。ただ、なぜそのような形式で作業をしているのかを改めて考えていくと、意外と重要な理由があります。基本の作業をしっかりと行っていくことで、編集者との打ち合わせにストレスを感じず、スムーズなやり取りが実現していくはずです。
さらに「もっと技術的な、ネームの描き方メソッドについて知りたい!」という方は、ぜひMANZEMIへの参加を検討してみてください。MANZEMIでは創作の方法論を学ぶ漫画ネーム講座、背景作画の能力を身につける背景・パース講座、人物・キャラクターの表現手法をプロレベルに引き上げる人体作画講座を定期的に行っています。

 

執筆:NEWVERY

■マンガ家むけ教育講座 MANZEMI(マンゼミ)とは?

MANZEMI(マンゼミ)とは、プロを目指すマンガ家・クリエイターを育てるスクールです。雑誌・単行本デビューを100名以上輩出したトキワ荘プロジェクトが、企画・運営しています。漫画の描き方が分からない初心者であっても、理論と実践をサイクルで回し、一気に上達することが可能です。

詳しくはこちら
https://manzemi.net/

 

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