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ノウハウ
2019年11月11日

【MANZEMI 出張掲載No.3】プロットができない!どうしたら解決する?

第07回のコラムで「プロット」「シノプシス」について説明をしたのですが、大学教授や講師のなかには、「プロットやシノプシスを先行して作らないと、ネームを描き上げられない」と主張する方もいらっしゃいます。しかし、果たしてこれは本当なのでしょうか。漫画家を数多く輩出している“MANZEMI”で講師を務める喜多野 土竜(きたの もぐら)先生に、プロットが作れない本当の理由について説明してもらいます。

 

 話にピリオドを打てない理由 

 

例えば、連載漫画10巻分のネームがあるとします。これをプロットやシノプシスの形式に落とし込み、30ページくらいの投稿作にまとめる作業を想像してください。これが難なくできる方は、ネームを描く前にプロットやシノプシスを作ることができます。しかしこれができない方は、そもそもプロットやシノプシスに落とし込めないのです。いつまで経ってもネームが出来上がるはずがありません。 なぜこのような「ピリオドが打てない」現象が起きるのかというと、日本の漫画誌の現状が理由の一つと言えます。人間は、影響を受けた作品を無意識に真似る傾向があります。週刊少年誌を見てください。ヒット作品は長期連載になることが多く、もちろん読者からもそれを望まれます。何十巻もの巻数を重ねるような作品を模倣していくと、必然的に終わりの見えない作品になりがちなのです。むしろ、終わりを作らないように、作品を盛り上げたくなってしまうわけです。そんな学生や受講生に、プロットやシノプシスを作らせることは得策ではないと考えています。

 

 3つの解決方法 

 

1. 3幕で構成してみよう
演劇などの長い歴史の影響から、脚本家は3幕構成で展開してしまう傾向があります。舞台では頻繁に幕が上がったり降りたりしてしまうと、観客の集中力を欠いてしまうため、場面の転換するタイミングをこの3幕構成で見せることが主流となりました。この構成が、いまでも固有のリズムを生み出すものとして受け入れられています。そこで、漫画家にもこのリズムを無意識にしみこませる訓練を行うといいでしょう。短編読み切りの面白い作品の流れ、構造を染み込ませるように、自分の中にリズムのデータベースを作るのです。

2. 小さなオチを作ろう
話が長引いてしまうタイプは、作品のオチを決められないタイプです。だらだらと冗長に話が続いてしまい、最終的に何が言いたいかわからなくなってしまうと、それは悲惨な事態を招きます。しかし話が長くオチがなくても、リズム感の良い作品があります。この違いはいったい何なのでしょうか? リズム感の良い作品には、段落や章を構成している中に、小さなオチがいくつも組み込まれているのです。そのため、読者を先に読み進ませる力があります。ここでも、前述でお伝えしたような基本のリズム感が必要になります。作品の基本となるリズムが学べると、小さなオチに持っていくことができるようになるのです。

3. 録音してみよう
これは、プロットやシノプシスを上手く描けない人のための究極の手法です。まずは全部のセリフをしゃべってみましょう。そしてそれを、すべて録音しましょう。例えば30ページの投稿作品を作りたいとします。その場合、漫画の2ページは映画やアニメの1分に該当しますので、ゆっくり話したとしても1時間あれば話しきれるものでなくてはなりません。いつまでたっても話し終わらない場合には、その作品は少し長すぎる可能性があります。 しかし、100分話したら良い結末ができた、という方もいると思います。そういう方は、長編のリズムが自分の中にあるものと思って、リズムをどんどん磨いていきましょう。

 

 やっぱりできない!そんな時には…… 

 

そうは言ってもリズムが見つけられない、もっとストーリー構成方法について教えてほしいという方は、まずネーム制作の基礎であるコマ割りの文法を学びましょう。実は、ストーリー構成は非常に高度な技なのです。勉強と同じく、漫画にも基礎から応用へと順番に学ぶ必要があります。MANZEMIネーム講座では、根本的な創作の方法論を学び、方法論に裏打ちされた添削指導を受けることができます。興味があれば、まずは説明会へご参加ください。

 

執筆:NEWVERY

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MANZEMI(マンゼミ)とは、プロを目指すマンガ家・クリエイターを育てるスクールです。雑誌・単行本デビューを100名以上輩出したトキワ荘プロジェクトが、企画・運営しています。漫画の描き方が分からない初心者であっても、理論と実践をサイクルで回し、一気に上達することが可能です。

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