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ノウハウ 2019年11月8日

【MANZEMI 出張掲載No.2】決まりはあるの?コマ割りの数について

皆さんはコマ割りについて、なぜこの形や数でコマを割っているのか、自信をもって回答できるでしょうか。漫画家のプロを目指している皆さんにご好評いただいている講座『MANZEMI』(マンゼミ)でも、「3段割がいいのか、4段割がいいのか」という質問をいただいています。そこで、講師を務める喜多野 土竜(きたの もぐら)先生が考えるコマ割りの数についてご紹介します。

 

 推奨するコマ割りの数 

 

コマ割りの数は、ネームの描き方の中でも、特に構成によって変化するものです。ただし、推奨している方法はあります。その前に「ネーム制作とコマ割りについて」の基本的な内容を知りたい方はこちらをご覧ください。

まずは3段割のコマ割り用紙を使用しましょう。はじめに3段割でネームを切り全体のバランスを見て、4段割へと構成が必要であれば調整することをおすすめします。4段割から3段割にしてしまうと、コマの上下の幅が狭くなってしまうので、すこしやりづらさを感じると思います。

飯塚祐之さんの著書、『入門百科 + プロの技全公開!まんが家入門』の中では「右ページを3段割に、左ページを4段割にしたほうがいい」とアドバイスされていますが、単調になるのを防ぐという観点では良い方法です。ただし、初心者がそのまま実行すると、読む順番のわからないグチャグチャなコマ割りになりがちです。基礎を徹底することで、読者に読みやすい作品となります。

 

 基礎から応用へ、の難しさ 

 

コマ割りに大ゴマや変形コマを加える演出は、通常のコマ割りより一歩レベルが上がったものと考えてください。バランスを見て適当に、法則性や理論なく「ただ目立たせるため」に大きくすればいいわけではありません。この点について3つの事例をご紹介します。

1. ジャンプのコマ数

ジャンプで活躍する多くの漫画家は、5コマ~7コマに集中しています。また小学館の新人コミック賞でも「1ページ8コマを超えないほうがいい」とアドバイスされています。ネーム用紙2ページ・完成 原稿1ページにつき平均して6コマに収めれば、推奨のコマ数と一致しますね。

2. 手塚治虫のコマ数

漫画の神様・手塚治虫先生の作品を開いてみると、不思議な結果が見えてきます。初期作品『新宝島』では1ページ平均3.5コマ、その2年後の作品『メトロポリス』では平均3.88コマですが、後期作品『どろろ』の最終回では、1ページ平均6.26コマと大幅に増えています。そして後期の代表作『ブラックジャック』の最終話の時点では、平均7.25コマに。つまり、晩年の作品になればなるほどコマ割りの数も増えているのです。

3. 劇画家のコマ数

手塚治虫とは逆に、コマ数が減った例を紹介します。紙芝居作家から漫画家になった小島剛夕先生は、『子連れ狼』の第1話では1ページ平均5.6コマだったものが、最終話では平均2.8コマに激減しています。コマ割りで見ると、初期が4段割に対し、後半は3段割で制作することが多かった印象です。

 

 演出は基礎を固めてから! 

 

上の例から何をお伝えしたいかというと、基礎が固まり、そこから自分なりの法則性や理論を見つけられて、初めて、演出としてのコマ割りができるということです。つまり、コマ割りで演出をするためには、実は特別な才能が必要なのです。

制作経験がまだまだ乏しいのであれば、まずは内容をちゃんと読者に伝えるために、オーソドックスな見開き3段割を使用していきましょう。

MANZEMIネーム講座では、これらの制作に関する知識だけでなく、根本的な創作の方法論を学び、方法論に裏打ちされた添削指導を受けることができます。興味があれば、まずは説明会へご参加ください。

 

執筆:NEWVERY

■マンガ家むけ教育講座 MANZEMI(マンゼミ)とは?

MANZEMI(マンゼミ)とは、プロを目指すマンガ家・クリエイターを育てるスクールです。雑誌・単行本デビューを100名以上輩出したトキワ荘プロジェクトが、企画・運営しています。漫画の描き方が分からない初心者であっても、理論と実践をサイクルで回し、一気に上達することが可能です。

詳しくはこちら
https://manzemi.net/

 

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