フランスで先行出版中の漫画「Lost Children」はどのようにして生まれたのか

都内でも雪が降るなど厳しい寒さが続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。フランスの出版社AC Media・Ki-oon 漫画編集部のさやかです。

弊社はフランスの出版社ですが、東京に事務所がありフランスで漫画家デビューを目指す作家さんを現在募集しています！フランスは欧米において最大の漫画市場であり様々なジャンルの作品が刊行されています。お陰様で弊社はフランス漫画市場4位を誇り「僕のヒーローアカデミア」、「呪術廻戦」、「ダーウィンズゲーム」、「乙嫁語り」、「BEASTARS」を始め、多くのヒット作品を刊行させていただいております。数多くの作品は日本で出版された物の翻訳版ですが、弊社は設立当時から「ノイズ」（作者：筒井哲也）や「虎鶫 – TSUGUMI PROJECT」（作者：ippatu）などのオリジナル作品も刊行しています。

今回は以前の記事で紹介した「虎鶫 – TSUGUMI PROJECT」同様、Ki-oonのオリジナルであり日本に上陸をしたフランス発の漫画「Lost Children」（作者・隅山巴文）について書かせて頂きます。
「虎鶫 – TSUGUMI PROJECT」に関しての記事はこちらです
・フランスから逆輸入された話題の超本格SFマンガ「虎鶫―TSUGUMI PROJECT」はどのようにして生まれたのか！
・漫画「虎鶫―TSUGUMI PROJECT」作者・ippatu先生の作画ステップをご紹介！

■「Lost Children」とは

ippatu先生作「虎鶫 – TSUGUMI PROJECT」と同じくフランスから逆輸入された漫画 「Lost Children」は別冊少年チャンピオンで連載中の本格レジスタンス系ダークファンタジー漫画です。お陰様で日本語版の６巻が今年1月7日に発売されました！

あらすじ：
厳格な身分制度が子供達の将来を決定する王国で、最下位の身分『ガティヤ』の人々がその宿命を逃れるには、抵抗することしか手段がない。 ガティア出身のランは、有能な戦士として反乱軍のメンバーだ。しかし、実は、彼は富裕層の豪商の息子・ユリを探し求めている。二人はかつて社会では許されない、兄弟愛にも似た深い友情で結ばれていたにも関わらず、革命運動の悲劇が二人の間を引き裂いた…一方で、ジャングル奥地にたどり着いたユリは、地元の宗教団体に拾われ、共に暮らさざるをえなくなっている。彼もランのことを忘れられずにいる…これは、生まれながらに課せられた宿命に抵抗し、崩壊寸前の世界で自らの生きる道を切り開こうともがいている者達の物語！

それでは、なぜ日本の作家がフランスの出版社と漫画を作る事になったかを見て行きましょう。

「なぜフランスの出版社と漫画を作る事になったのか？」を漫画で紹介！

漫画家・隅山先生とKi-oonのご縁は同人誌イベント・コミティアから始まりました。先生ご本人が描かれたおまけマンガでその詳細が綴られています。どうぞご覧下さい！

隅山先生は、Pixiv投稿を始めてから同人誌創作活動に乗り出しました。そして、Ki-oonの編集者と出会い早6年！漫画の連載は続いています。フランス語版「Lost Children」の7巻は2021年の6月に発売されました。制作は順調に進んでいると言えるでしょう！大感謝です！

そして作品は逆輸入を果たした

日本語版「Lost Children」は、別冊少年チャンピオンの2020年7月号から連載を始めました。雑誌の表紙を飾り、1話2話を同時掲載され100ページ以上に渡り、隅山先生の世界が繰り広げられ、さらにその年の12月に1巻が全国書店の棚に並びました。これは秋田書店さんや別冊少年チャンピオン編集長の協力あっての実績です。詳しくは、別冊少年チャンピオン編集長のインタビュー記事をご覧ください。

これからも「Lost Children」を力一杯お支えしますので、これからも応援をよろしくお願いします。次回の記事は隅山巴文先生の創作・作画テクについて書かせて頂きます！お見逃しなく！

※本記事はKi-oon様より寄稿していただきました

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