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ノウハウ
2020年5月12日

【ジャンプSQ.】若手作家が聞く『マンガの極意!』加藤和恵先生×廣瀬ゆい先生


人気漫画家に新人漫画家が突撃インタビューするジャンプSQ.人気企画「マンガの極意!」。 豊富な経験を培ってきた人気漫画家に対し新人漫画家ならではの視点や切り口によって、より漫画家目線に立った踏み込んだインタビュー内容となっております。今回は『青の祓魔師』を連載中の加藤和恵先生に対して廣瀬ゆい先生が取材しました。
※本記事はジャンプSQ.編集部のご協力により、公式サイトの『マンガの極意』から転載しております。

《1》漫画の描き方<カラーについて>
《1》漫画の描き方<背景およびパースのコツ>
《1》漫画の描き方<キャラクター作り>
《1》漫画の描き方<アイデアの源は?>
《2》漫画家になるまで、なった後
《3》新人の方々に向けて


《1》漫画の描き方<カラーについて>


廣瀬ゆい先生(以下略、廣瀬):加藤先生、初めまして!若手の廣瀬と申します。本日は貴重な時間を割いて頂きありがとうございます。よろしくお願い致します。

加藤和恵先生(以下略、加藤):こちらこそよろしくお願いします。うまくアドバイスできるか心配ですけれど、皆さんのお役に立てるよう精一杯頑張ります!

廣瀬:では早速、先生の漫画の執筆方法からお伺いしたいのですが、加藤先生はアナログ派でしょうか?

加藤:下描きからペン入れまで、原稿の全行程がアナログです。それに慣れてしまっているので、今から急にデジタルに移行するのは大変ですね(笑)。

廣瀬:そうするとカラーのイラストもアナログですか?あちらはデジタルっぽい印象があるのですが…。

加藤:基本的に漫画原稿はアナログ、カラーは全てデジタルです。スキャナで下描きを取り込んで、SAIというソフトで着色しています。最近で言うと「SQ.9月号」の表紙イラストはSAIで塗りましたよ。

廣瀬:先生もSAIを使っておられるとは!私も使っているソフトなので、なんだかすごく嬉しいです…!!

加藤:使いやすくて良いですよね!前はPainterを使っていたんですけれど、コミックスでいうと12巻の表紙あたりからSAIを導入してます。

廣瀬:「カラーのみデジタル」というのは、いつ頃から始められたのでしょうか?

加藤:SQ.の時に完全に移行しました。デジタル塗りは、重い印象だったそれまでの自分の絵に軽さを与えてくれたんですよね。分かりやすく言うと「今風」っぽくなりました(笑)。それにアナログよりも、自分の思い通りの色を出しやすいことに気がついたので。コピックには色の限界がありますし、私のアナログ技術では、絵の具でイメージ通りの色を作るだけでひと苦労ですし(笑)。

廣瀬:デジタルは塗りを失敗しても、すぐにやり直せるところも良いですよね。

加藤:確かにそれもあります(笑)。

廣瀬:ちなみにSAIの他に、現在使用されている道具で何かこだわりなどはありますか?

加藤:恥ずかしながら特にありません。液晶タブレットは、当時では最大の大きさのものだったような…?それくらい…?

廣瀬:SAIのブラシはカスタマイズされていますか?

加藤:ブラシは……初期設定のままです(笑)。デジタルの良いところを全く活用できていないという…。

廣瀬:え!?では感覚的には、ほとんどアナログと変わらないですよね?

加藤:もはやアナログですよね(笑)。色々な機能があることは知っているんですけれど、100%は使いこなせていないという状態なんです(笑)。

廣瀬:まさかそんな!驚きです!!機能を使わずに、あんなに素敵な絵を描かれるなんて…。

加藤:私がデジタル塗りを始めた頃はHPを作って、そこをカラーイラストの練習場にしてました。ほとんど独学ですね。今だったら「pixiv」などのイラストSNSで、参考になる講座がたくさんあると思うんですけれど。

廣瀬:どんな環境においても、変わらないクオリティの絵が産みだせるなんて…「功法筆を選ばず」ですね。

加藤:ただハウツーを読んで勉強するのが面倒くさかっただけなんですけどね…!むしろ私は最近の新人の方々、廣瀬さんももちろんですけれど、カラーがうますぎて驚いています。「みんなもうちょっと力を抜いても良いんだよ!?」って(笑)。

廣瀬:カラーが好きなので、気合が入っちゃうんです(笑)。それに加藤先生を含めたベテラン作家さんたちが本気で色を塗っているのを見ると、私たち新人も頑張らないと!という気持ちになるので、ついつい(笑)。

加藤:お互いが良い刺激になっているんですね。それなら逆に、この関係がこのまま続くと良いのかもしれない!


《1》漫画の描き方<背景およびパースのコツ>


廣瀬:次に背景やパースについてお伺いさせて頂きます。背景を描く際、何を参考にされていますか?

加藤:参考になりそうな資料用の写真を集めて、それを組み合わせて描いています。最近はもっぱら、アシスタントさんに背景を描いてもらうことが多いですね。ただ爆発と食べ物に関しては、時間がない時でも意地になって未だに自分で描いていますよ。それに植物などの自然物は、けっこう手を入れることが多いかな?

廣瀬:自分で描く、描かないの基準は何かあるのですか?

加藤:有機物はなるべく描きたいんだと思います。爆発の煙とか、自分の中に好みのイメージがあって、自分で描いた方が早い場合が多いですね。読む人はあまり気にならないところだとは思います。

廣瀬:先生はアナログ派なので、やはり全てペンで描くんですよね?

加藤:全てつけペンですね。もしかすると廣瀬さんはデジタル派ですか?

廣瀬:私はフルデジタルで漫画を描いています。

加藤:すごい!

廣瀬:背景に関して言うならば、デジタルは写真をそのまま加工して背景として取り込むという手法もあるので、先生の全て手描きという話を聞いて少し驚いています…!

加藤:デジタルとアナログの漫画では、そういった違いがあるんですね。では廣瀬さんは背景を描く際、写真を加工しているんですか?

廣瀬:いえ、PC上ですが、私も加藤先生のようにペンで背景を描いています。ただ、どうしてもパースをとるのが苦手なので、写真を加工して背景にしたいと思うことが多々ありますね…。

加藤:私はアシスタント時代に、パースの取り方を覚えましたね。やはりプロの作家さんの下で背景を描かせてもらうと、否が応でも身に付きますよ。

廣瀬:だからアシスタントなんですね?

加藤:そうですね。特に週刊の作家さんのもとで働くと、毎週背景を描くことになりますからオススメです。それに漫画の技術だけでなく、自分がプロの漫画家になった時の心構えみたいなものも身に付きますね。仕事の進め方とか、アシスタントさんとの付き合い方とか、現場の雰囲気とかも分かるので、行って損はないと思いますよ。

廣瀬:今度、担当さんに相談してみたいと思います!

加藤:是非!あとパースは正確さよりも絵的な雰囲気が重視されるので、あまり神経質にならない方が良いかもしれませんね。自分が読者の立場の時を考えてみると分かるんですけど、読者はパースよりも、その場面のかっこよさや雰囲気、ニュアンスを見ているので。

廣瀬:確かに!私自身も違和感なく読めれば、特に気にしないです。

加藤:廣瀬さんに漫画家の目があるからこそ気になってしまうんだと思うんです。極端にパースが狂っていたとしても、それが漫画の一場面としてカチッとはまっているのなら大丈夫だと思いますよ。というか、むしろその誇大表現が漫画だけに与えられた面白さで、作家の個性が出るところですから、大事にして欲しいです。

廣瀬:勉強になります。例えで言うなら、漫画における女の子の胸が、現実ではありえない大きさだとか…。

加藤:そうですね(笑)。でもそれが良い!と思って、作家さんは描いているので、それもまた個性ですよね。廣瀬さんが感じる「自分的に気持ちいい部分」を探すことが大切だと思います。私もいまだに、自分にとって気持ちいい部分をずっと追い求めている(笑)


《1》漫画の描き方<キャラクター作り>


廣瀬:今度はキャラクターについてお願いします。先生がキャラクターを描く上で、気をつけているところはどこですか?

加藤:『青エク』のキャラはみんな美形になるように、できるだけ意識をして描いていますね。自分の中では勝呂も子猫丸もイケメンだと思って描いています!

廣瀬:それぞれ個性はありますけど、みんな顔が整っていますよね。

加藤:そうですね。実を言うと美形よりも外道院のような、顔が立体的なキャラクターを描く方が得意というかしっくりくるんですよ。だから『青エク』の美形キャラは、自分の中でけっこう頑張って描いてます(笑)。いえ、それはそれで楽しい挑戦なんですが。

廣瀬:そんな美形の集まりでも、一切キャラクターがかぶらないのはすごいです。私の場合、美形は顔が似てしまうので…。

加藤:確かに美形は描き分けが難しいですよね…。「整っている」は言うならば、「特徴がない」とも言えますから。私の場合は、目の形を限定していないというところが良いのかもしれないです。

廣瀬:タレ目、つり目みたいなことですか?

加藤:というよりも、そもそもの目の形がバラバラと言えばいいんでしょうか。縦長の眼の形をしているキャラクターもいれば、横長の眼もいるみたいな。面白いと思った目の形に挑戦します。

廣瀬:確かに勝呂と燐の目は全然違いますね。

加藤:逆に言うと美形はそこくらいしか、変えられる要素がないような…。廣瀬さんの作風は美形ぞろいなので、大変そうですね…。

廣瀬:美形がゲシュタルト崩壊しかかります…(笑)。

加藤:(笑)。あとは視点を変えてみるのも大事ですよ。美形をいじることができないなら、その周囲のキャラクターを素朴な顔や、少し崩した造型で描いてみるんです。例えば外道院みたいなキャラクターが燐の近くにいれば、燐が美形だと思えるじゃないですか(笑)。美形の比較対象を作ることで、バランスをとるのも一つの手ですよね。

廣瀬:すごく参考になります…!確かにそれは盲点でした…!!

加藤:ただ、今言った話は、あくまで私のこだわりですから、もし廣瀬さんが「モブも含めて全員美形が良い!」と考えるならば、自分の道を信じた方が絶対に良いと思いますよ。

廣瀬:それもまたパースと同様に、「自分的に気持ちがいい部分」を探すということですね!(笑)

加藤:まさにその通りです(笑)。


《1》漫画の描き方<アイデアの源は?>


廣瀬:ちなみに先ほど挙げたキャラクターたちは、どのような経緯で生まれたのでしょうか?

加藤:漫画・アニメ・映画に限らず、今までの人生の中で、自分が目にしてきたものが元だと思います。全く新しいものや、0から生み出されたものは無いですね。

廣瀬:それでも先生だけが持つ個性を、私はとても感じるのですが…。

加藤:そうだとしたら、それは私のフィルターを通したキャラクターだからだと思います。基本的には「どこかで見たことがある感」、例えるなら「主人公ならこんな感じ!」「悪役ならこんな感じ!」といった一般のイメージってあるじゃないですか。それをヒントにしてつくっていて、あまり個性を気にしたことはありません。

廣瀬:秀才キャラはメガネをかけてる!みたいな感覚ということですか?

加藤:そうですね。それを自分のフィルターに通すと、きっとオリジナルのキャラクターが誕生するんじゃないかと…。

廣瀬:そういった手法から、あんなに魅力的なキャラクターが!

加藤:ただそのアウトプット作業も、自分の蓄積がないとできないことなので、色々なものを観たり、読んだり経験したりすることは大切だと思いますよ。

廣瀬:ちなみにこれは参考になるよ!みたいなものはありますか?

加藤:何か一つの作品というよりは、色々なジャンルやメディアから複合的に吸収していくことをお勧めします。というのもある一つの作品などから強く影響を受けすぎてしまうと、自分のフィルターというか、その作品色のフィルターになってしまうので、それこそただのマネみたいになってしまいますよね。自分が何が好きで何に感動するのか、常にアンテナを立てておくと良いと思います。

廣瀬:なるほど。私も色々なものをインプットして、自分なりのキャラクターを生み出せるようになりたいと思います。


《2》漫画家になるまで、なった後


廣瀬:漫画執筆のためのアドバイスなどを聞きましたので、今度は先生ご自身のお話をうかがいたいです。まず、先生はいつ頃から漫画を描き始めたのですか?

加藤:コマを割って漫画を描いたのは、小学校3年生くらいの時ですね。

廣瀬:もうその頃から漫画を!早いですね。

加藤:確かに早いのかも?内容も覚えていますよ。ニワトリが喧嘩をする物語で、2ページ程度の短いものでした。友達の誕生日プレゼントとしてあげた記憶がありますね。

廣瀬:昔から絵を描くのが好きだったんですね。では、当時は美術の成績も良かったのでしょうか?

加藤:確かに美術だけは「5」を取っていましたね。それ以外は…アレでしたけど(笑)。単純に絵を描くのが楽しくて、それでずっと漫画家になりたかったんです。小3ぐらいの時から、漫画家になりたいと思っていました。

廣瀬:そんな幼い頃から!そしてそのまま夢を叶えて、今に至るのが驚きです!!

加藤:本当に嬉しい限りですよね。ただ19歳でデビューしてから、『青エク』の連載にこぎつけるまでは本当に大変でした。

廣瀬:やはり苦しい期間が?

加藤:ありましたね。漫画だけでは生活ができなかったので、漫画を描く時間を捻出するために、日雇い派遣のバイトをしてギリギリの生活を送っていた時期もありました。今では笑い話ですけれど、冷凍のご飯が床に落ちてしまって泣いたことがあります(笑)。

廣瀬:先生にそんなエピソードが…(笑)。そんなに辛い状況の中、何故漫画家になる夢を諦めなかったのでしょうか?

加藤:当時は「漫画家になる」こと以外の選択肢が思いつかなくて。それに規則正しい一般的な職業には、自分は就けないという自覚があったので(笑)。

廣瀬:そこから這い上がるために、先生がされたことは?

加藤:今思い出せる範囲でいうと、女性読者を意識するようになりました。というのも、実は『青エク』の前に連載していた作品が、びっくりするほど女性からの支持が無かったんです。どれくらい読まれていないかというと、ファンレターの男女比が半々くらい。通常、ファンレターは女性が送ってくれることが多いものなので、つまり女性読者が圧倒的に少ないということです。女性の私が描いているんだから、女性読者はもっと増やせるはずだ!と思いました。

廣瀬:具体的には何をされたんですか?

加藤:とにかく当時流行っているものを勉強しました。少女漫画を読んでみたり、萌えアニメを鑑賞してみたり、それまで自分の食指が動かなかったものを意識的に取り込み、今の読者が楽しいと思うものを知るように努めたんです。それまであまりにも無頓着だったんで。

廣瀬:その勉強は苦ではなかったのですか?

加藤:それが全く。とても楽しかったです。当時勉強の一環で観ていた『ゼロの使い魔』や『ローゼンメイデン』は、深夜にやらずに夕方の子供向けの番組枠でやれば良いのにと思うくらい入り込みました(笑)。少女漫画も新しい発見があって、とても面白かったです。今ではよく読みます。

廣瀬:そういった経験があっての、今の『青エク』があるんですね。

加藤:そうですね。『青エク』の連載が始まって、そこからやっと漫画で食べていけるようにもなりましたよ(笑)。

廣瀬:その当時のSQ.はどんな雰囲気だったんでしょうか?

加藤:今とそんなに変わらなくて、男性が少し多いけれど男女両方の読者がいるという感じでした。なので、どちらの読者にも楽しんでもらえるように描き始めていて、今もその気持ちですね。

廣瀬:ではやはり先生の執筆人生の中で、一番の劇的な変化は連載を獲得したことですか?

加藤:アニメ化も大きかったですけれど、執筆人生の中でというと、やはり連載ですね。読者の皆さんのおかげで今も連載を続けられているので、本当に嬉しい限りです。ただ連載には連載の苦労があるので、いつになっても悩みは尽きないものだなと思います(笑)。


《3》新人の方々に向けて


廣瀬:今!新人の方々にアドバイスをするなら?

加藤:私は現在、時間のある新人の頃にネームを大量に描いておけば良かったと後悔しているので、皆さんはそうならないようにして欲しいです。私はデビューしてから連載を始めるまでの10年間で、実質20本も描いていないので…。

廣瀬:しかしネームってそうそう何本も描けるものではない印象があります…。実際に私も物語を考られないんです。起承転結が付けられないというか…。

加藤:現状だと、廣瀬さんはどれくらい描いているんですか?

廣瀬:今の担当さんになってから、会議に出してもらったものが4作品です。前の担当さんの時は2本提出しました。

加藤:私と似たような感じですね。物語が考えられないのは、単純にネームを描いた経験が少ないからだと思います。なので、これからは悩まずにガンガン割り切って、ネームを量産することを勧めます。同じようなタイプだからこそ…!!

廣瀬:先生ありがとうございます…!参考にします…!!他に今のうちにしておくべきことはありますか?

加藤:自分が目指す漫画のジャンルを決めた方が良いかもしれません。自身の立ち位置が分かれば、進むべき道も明確になるかも。

廣瀬:自分の進みたいジャンルですか…。

加藤:ちなみに廣瀬さんは、今後どんな漫画を描いていきたいと思っていますか?

廣瀬:全くの架空のファンタジーよりは、現代ものを描きたいと思っています。前作は経験があったので、バドミントンの漫画を描きました。

加藤:確かに絵柄的にも現代劇の方があってそうですね。

廣瀬:それと女性を描くのが好きなので、やはり女の子が登場する漫画が良いなと思っています。

加藤:そうするとやはりラブコメですかね?今は色々なことを試していくのだと思いますが、いずれは廣瀬さんにぴったりの作風が決められると良いですね。

廣瀬:そうですね!ちなみに、先生はネタ帳みたいなものは持っていますか?今のうちに作っておくべきかと思いつつ、着手していないのですが…。

加藤:もちろん作っておいた方が良いと思いますよ。アイデア以外にも、参考にしたい作品の感想も書き留めておきたいですよね。ただ私の場合は、文で作品の感想をまとめるのが苦手で…断念しました(笑)

廣瀬:なんだかとても親近感のわくエピソードです(笑)。

加藤:お恥ずかしい限りです。あと今のうちに挫折は体験しておいた方が良い。若いうちの挫折は、絶対にその人を大きくする力になりますので。

廣瀬:先生も挫折経験があるんですか?

加藤:ありますね。かつて作品が不本意な形で終わってしまった時は、本当に怒りと悲しみで何もできずに、3日間ほどずっと寝込んだことがあります。ただその時、物の捉え方を変えたら気分が晴れて、成長できた気がします。意図的に挫折しろとは言いませんが、若いうちの挫折は糧になると思います。怖がらずに色々なことに、挑戦して欲しいです。

廣瀬:なんだがすごくやる気が湧いてきました…!私も精進して、SQ.で連載できるようになりたいです…!!

加藤:是非頑張ってください!連載始めたあとも、次から次へと自分への課題が生まれて、連載する前よりもっと辛いことが起きたりもしますけれど、いつまでも初心を忘れないでいて欲しいと思います!

廣瀬:最後に私を含めた新人の方々、そしてこれから漫画家を目指す漫画家の卵たちにメッセージをお願いします!

加藤:これからのSQ.を支えて、さらには盛り上げていって欲しいです!私たち連載作家陣も若いパワーに負けないように、全力で漫画を描いていきたいと思いますので、一緒にSQ.を最高の漫画雑誌にしましょう!皆さんの想いの詰まった投稿作、待ってます!


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●ゲスト 加藤和恵先生 Twitter
2009年5月号から『青の祓魔師』を連載中。
●取材&マンガ 廣瀬ゆい先生 Twitter
ジャンプSQ.19に『最弱なボクと最強な彼女』掲載の期待の若手ギャグ漫画家!!


■リンク先


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